表参道/山陽堂書店

表参道と青山通りの交差点に、長年谷内六郎の壁画で親しまれてきた「山陽堂書店」はある。 1891年(明治24)から127年続く老舗だ。岡山の商家で生まれた初代が芝や京橋で新聞販売業に従事し、その後23歳のときに青山の地で創業、爾来家族経営がつづいている。

直系5代目となる萬納嶺さんが大学生だった2010年、売上が伸びずため息ばかりついていた家族に企画書を提出し、家族会議を経て2 階、3階をギャラ リーに改装することを決めた。コンセプトは、「わ」 と「話」と「和」と「輪」。「山陽堂書店は、多くの人たちの〝わ〟を生み出せる場になろう」というものだった。

しかし運営のノウハウもなく、空間をつくるだけでは立ち行かないと難航していた時、嶺さんを幼い頃から知る編集者が今は亡きイラストレーターの安西水丸さんを紹介してくれた。安西さんは「ギャラリーは大変ですよ」と言いながらも、自身の個展を毎年開催、またプロのイラストレーターになるための教室〝山陽堂イラストレー ターズ・スタジオ〟を始めてくれたという。

「山陽堂書店が好き」という嶺さんは、3階喫茶スペースでマスターになったり、近隣に雑誌の配達をし たり忙しい。10月には、明治元年生まれの初代を偲び、「生誕150年展」が予定されている。

〔住〕港区北青山3-5-22 
〔問〕03-3401-1309
〔営〕11:00~19:00(月曜~金曜) 11:00~17:00(土曜不定休)
〔休〕日曜・祝日


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