遊びをせんとや生まれけむⅡ

文=中村敦夫

ひょうたんから駒

殺陣こそ 時代劇のハイライト

 

 

西部劇の魅力がガン・ファイトで あるように、時代劇のハイライトと言えば、殺陣(たて)ということになる。
 
私は、『木枯し紋次郎』で知られるようになったが、同時代の知人や ファンと会話すると、必ず殺陣の話 題が出てくる。

あのアクションは、それまでの時 代劇ではなかった動きであり、新鮮 だったと評価されてきた。

実の話をすれば、あれは最初から意図してでき上がったものではなかった。私は当時、米国留学から帰ったばかりの無名の新劇俳優で、伝統的な時代劇の素養など、ひとかけらもなかった。

主役に選ばれたのも、巨匠・市川崑監督が、今までにない新型時代劇を作るから、場慣れしていない新人を使いたいと主張したからである。

(‥‥‥続きはVol.31をご覧ください)

 

 

なかむら あつお

元参議院議員、俳優、作 家、脚本家。1940年東京 生まれ。東京外国語大学 在学中に演劇に興味を持 ち、大学を中退、劇団俳優 座に入る。65年にはEWC 奨学生演劇部門試験に合 格、ハワイ大学に留学し、アメリカ社会の研究を する機会を得る。72年に出演したテレビドラマ「木 枯し紋次郎」が空前のブームになりその後数多く のドラマで主演を務める。84年にはテレビ「地球 発22時」でキャスターを務める。現在、日本ペンク ラブ理事、環境委員を務める。著作に『チェンマイ の首』『ジャカルタの目』『マニラの鼻』『ごみを喰 う男』『暴風地帯』『簡素なる国』など。

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