天ぷら ひろみ

昼は夫婦で散歩の途中に、夜はゴルフ帰りに 立ち寄った小林秀雄。昼は決まって、かき揚げ、穴子、白身魚の天丼で、後に〈小林丼〉としてメニューに載る(3,800円)。

小林と同様に常連として知られる小津安二郎は、もともと鎌倉に憧れがあり、北鎌倉に越してきたのは昭和27年5月2日だった。小津の日記には「昼から暮らしの手帖 佐田夫妻 NHKくる のち ひろみに て天ぷら 里見邸にゆく」(昭和38年3月1日)など、〈ひろみ〉がよく登場する。

当時中学生だった現・主人の佐藤正雄さんのことを小津は 「坊」と呼び、百円札の小遣いをれたという。 文士が恐いというイメージがあった佐藤さんにとって、小津はいいお爺ちゃんという感じだったらしい。小津が岩下志麻を連れてきたときには、真っ白なワンピース姿の岩下を見て、世の中にこんなきれいな人がいるのかと胸をときめかせた。

小津は丼つゆのしみた天ぷらをつまみに、手で持てないほどの超熱燗を飲み、先代や先代の女将と話をするのが好きだった。〆 にはつゆのしみたご飯を食べるのが常だった。 かき揚げ、車海老、白身魚、野菜の天丼は〈小津丼〉として人気がある(3,800円)。城山三郎 も3ヶ月に2回くらいの割合で通っていた。

〔住〕鎌倉市小町1-6-13寿ビル2F  〔問〕0467-22-2696 〔営〕昼11:30~14:00L.O. 夜17:00~ 19:30L.O. 〔休〕水曜


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