お饅頭と和菓子がおいしい小田原

焙煎したての珈琲や和洋菓子、生活雑貨が行き届いている

 

通過駅ではなくなったわが町で発見した名店

 
わが町で発見した名店箱根の自宅の一角にオフィスを移して10年以上たちました。仕事は東京起点のことが多いので、箱根―小田原―東京としょっちゅう、移動しているのですが、以前は通り過ぎるだけだった小田原がいつのまにか自分の町になっていることに、最近、気が付きました。

中でも、繁華街からちょっとはずれた国道一号線沿いにある『勝寿司』は、魚が大好きな私をいつも大満足させてくれるお店です。

カウンターとテーブルが2つとこじんまりしたお店ですが、入り口にはご主人自ら摘んだ野の花が飾られ、店内には清潔ですがすがしい雰囲気が漂っています。

メインは地魚のお寿司。これが絶品なのです。もちろんわさびは、おろしたての本物。ご主人のお人柄もあって、地元のお客さまが多いのですが、近頃、観光客も増えてきました。

小田原駅の下にある地下街「ハルネ小田原」も寄り道をしたい場所。JAかながわ西湘の直売所『朝ドレファ~ミ』には、新鮮な野菜や花が揃っています。

珈琲を飲みたい時には、やはり地下 街にある『菜の花ヴィレッジ』に足を 伸ばします。焙煎したての珈琲の味わ いはもちろん、販売されている和洋菓 子や生活雑貨、珈琲を飲みながら自由に手に取れる雑誌や本……すべてが行 き届いていて、店内にはほっと私の心 をほぐしてくれるようなやさしさが満 ちています。お饅頭を一個だけ購入し て、東京へ向かう新幹線の中でいただ くことも。

 

箱根と小田原が結んでくれた不思議なご縁

 

その店で手にした本が、最近、私に 素敵な出会いをもたらしてくれまし た。それは高橋台一さんと陶芸家の内 田鋼一さんが作られた『パナリ焼』と いう一冊。パナリ焼は沖縄県の八重山 諸島の新城(あらぐすく)島で作られ ていた土器のこと。とても力強く、ふ わりと丸みを帯びた造 形が優しく、私も沖縄 で出会ったときにひと 目で魅せられました。 けれど、パナリ焼きは 現存しているものも少 なく、まさに幻の土器 でもあるのです。それらの数々が一冊の本におさめられてい て、しかも本自体も美しく、著者の感 性の素晴らしさにも感動し、すぐにそ の本を入手したのですが、そこで著者 の高橋さんが『菜の花ヴィレッジ』を 経営する『和菓子菜の花』のオーナー であることを知り、また驚きました。
 
小田原と箱根にお店を持ち、器の ギャラリーでは自らが惚れ込んだ作品 を公開、生活道具の店も開いている高 橋さん。以来、機会を見つけては他の 店やギャラリーも訪ねるようになりま した。そのどれもが、わくわくするよ うなおもしろさ。そして先日、ギャラ リーで高橋さんにお目にかかる機会に 恵まれたのでした。好きな器や作家な ど共通することも多いことも発見し、 不思議なご縁を感じずにはいられませ んでした。

箱根や小田原にいらしたときには、 高橋さんが「小田原の深水と作りたて」 にこだわり販売している和菓子や、地 の魚のとびきり美味しいお寿司をぜひ 味わってみてください。

 

 

はま みえ

1943年東京生まれ。60年東宝より デビュー。67年映画「007は二度死 ぬ」。75年フジテレビ「小川宏ショー」 で司会、80年毎日放送「いい朝8時」 で八木治郎氏と司会。01年より文化 放送ラジオ「浜美枝のいつかあなた と」日曜10:30~11:00出演中。 農林水産省などの各審議会委員とし て「農・食・文化の継承」について積 極的な活動を展開中。10年4月近 畿大学総合社会学部客員教授就任。 著書に『凛として、箱根暮らし』(主婦 の友社)他多数。 「箱根やまぼうし」のイベントの詳細は http://www.mies-living.jp をご覧く ださい。浜美枝さんのブログhttp:// blog.hamamie.jp


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