加山雄三 80歳の青春グラフィティ

~若大将と海と音楽と仲間たち~

エレキやピアノの楽器をこなしピアノコンチェルトまで作曲すれば、 スキー、サーフィン、水上スキーとスポーツも万能。
加山雄三は映画『若大将』シリーズの主人公そのもの、女性のみならず同時代を生きる男性たちにとっても憧れの存在。
さらには、料理を作ればプロの料理人顔負けの腕前を披露し、絵画の腕も玄人はだしで、個展も開き、画集も出版するほどで、船の設計までも手がけるという多才ぶりで知られる。
理系の知力と文系の感性を持ち合わせた人物だ。
また、若い世代の後輩ミュージシャンからは〝リアルヒーロー〞 〝レジェンド〞〝キング〞とリスペクトされていて、同じステージで今もロックに興じる。
その若大将こと加山雄三が4月 11 日に 80 歳を迎える。
80 歳は人生を振り返り、思い出を語る年齢ではなく、明日を生きる通過点であることを、
未知の分野に好奇心を持ち進化し続ける加山雄三は身をもって証明している。

文=田家秀樹

企画協力・写真提供=加山プロモーション、ドリーミュージック

何しろ、 80 歳である──。

どんな人にでもいい。 〝80 歳のイメー ジ〟について訊いた時に返ってくる答えがあると思う。誰一人、彼のような姿を思い浮かべる人はいないのではないだろうか。

2017年4月 11 日、加山雄三は 80 歳になる。

その一ヶ月半前、彼はライブハウス のステージに立っていた。若いバンドやアーティストの登竜門として知られている恵比寿のリキッドルーム。ソロではない。2014年に結成されたロックバンド、THE King All STARS のヴォーカリストとしてである。 13 名の実力派ミュージシャンの中の最年少メンバーとは 48 歳違うという世代を超えたロックバンド。〝King〟という名前は〝ロックの王様〟 エルヴィス・プレスリーがモチーフになった。

約1000名の客席はオールスタンディング。彼は、エルヴィスが歌って いたロックンロールから代表曲「君といつまでも」などを熱唱。客席からは 〝若大将!〟というコールが鳴り止まなかった。ライブの翌週、事務所でこう語ってくれた。

「いつも反省ばかりですよ。もうちょっとテンポアップした方が良かっ たかなとか、音量がでかすぎて音程が取りにくかったかなとか。下積みのない人間としては、そういう経験が非常に重要だなと思って、小さいところでやってるんですが。でも、若い人たち からの反応はこの上ない幸せ。孫みたいのがいるわけです(笑)。彼らが僕の50 年前に書いた曲を聴いてくれて古くないと言ってくれる。音楽を愛してきて、親友としてきて良かったなとつkuづく思うんですね」

……続きはVol.31をご覧ください。

加山と作詞家・岩谷時子の出会いの曲は「恋は紅いバラ」。初めて会っ たのは1963年頃で、岩谷はその時の加山の印象を「日本男子の古風な 厳しさと、おおらかで明るい西洋の男の良さとを併せ持った男性」と、著 書『愛と哀しみのルフラン』で披露している。「君といつまでも」では、66 年の日本レコード大賞で、加山は特別賞を、岩谷は作詞賞を受賞した。 「夜空の星」「お嫁においで」「旅人よ」「ぼくの妹に」「海 その愛」など、 岩谷作詞、弾厚作作曲の作品は149作にのぼるという。

1966年6月、ビートルズが 来日した際に宿泊先のホ テル、東京ヒルトンに4人 を訪ねた数少ない人物の 一人、加山雄三。一緒にス キヤキを食べたという。左 からリンゴ・スター、ジョン・ レノン、ポール・マッカート ニー、ジョージ・ハリスン。 ©Mr.Roberts


新着記事

おすすめ記事

児玉清さんが遺したことば

浜美枝さんの箱根

Present

WEB限定プレゼント

Category

from Readers

Club