横田栄司の下北沢~第四景 シモキタ・アフター5~

下北沢散歩も今回で最終回。一年間、下北沢の町を歩き続けてわかったことがある。
それは、住民も、町を訪れる人もそれぞれの下北沢観を持っているということ。
そして、朝から深夜までこの小さな町はいつの時間も活気にあふれているということだ。
深夜 12 時をまわり、終電後も︑この町には人々のエネルギーが満ちている。
劇場やライヴハウスが多く︑芝居やライヴがはねた後から 町の第二ステージが幕を開ける。
それは成熟した大人の時間である。そこで、今回は、アフター5に訪れたい店をご紹介したいと思う。
散歩人は世田谷で生まれ育った文学座の俳優・横田栄司さん。横田さんにとって下北沢は、自転車や散歩で訪れる庭のような場所。
横田さんと一緒の 〝シモキタ〟のトワイライトから夜への散歩は 明日へのエネルギーを満たしてくれる、ビタミン補給の時間となった。

photograph by Tadashi Okakura

小田急小田原線の梅ヶ丘で生ま 育った文学座所属の俳優・横田栄司さん。舞台を中心に活躍し、年間4、 5作品の舞台に出演。中でも蜷川幸 雄さん演出作品での印象が強く、2009年から2010年にかけての 2年間には実に9本もの蜷川作品に出演している。舞台に縁のない読者の方々にはなじみのうすい俳優かもしれないが、TOTOのCMでの「菌の親子」のビッグベン役とご紹介すれば、頷く方も多いのではないだろうか。実際、今回の町歩きでも訪れる先々で、「ビッグベンですよね」 と声をかけられていた。

最近では「家政婦は見た!」をはじめとするテレビドラマや映画など映像作品への出 演も多くなってきている。世田谷育 ちの横田さんにとって、下北沢は若いころから友人たちと遊び、酒を飲 む場所であり、芝居を観るために訪 れる町だった。そして、数々の思い出を刻んだ町でもある。初夏の陽射しのせいか、夕暮れを感じさせない時間ではあるが、アフター5巡礼をスタートさせた。

よこた えいじ

俳優。1971年、東京生まれ。94 年に文学座研究所入所、99年に 座員となり現在に至る。初舞台は 96年の文学座本公演『特ダネ狂 騒曲』で、以降、数多くの舞台に出演。特に、蜷川幸雄演出作品 には欠かせない存在として、『ハ ムレット』『リチャードⅢ世』『グリークス』『近代能楽集』『タイタスアンドロニカス』『ひばり』 『カリギュラ』『リア王』『冬物語』『ヘンリー六世』『アントニーとクレオパトラ』『太陽2068』『ジュリアス・シーザー』『ヴェ ローナの二紳士』など数多くの作品に出演している。その他 の舞台にも『青ひげ公の城』『恐怖時代』『恋ぶみ屋一葉』 『ピアフ』『あかいくらやみ~天狗党幻譚』『あわれ彼女は 娼婦』『バイオハザード~ヴォイス・オブ・ガイア~』『エレクトラ』など多数の出演作がある。近年はテレビドラマにも出演し、「家政婦は見た!」「下町ロケット」「グッドパートナー」「重版 出来!」「真田丸」などが記憶に新しく、TOTOのCM「菌の 親子」も話題になった。

今後、7月スタートの連続ドラマ「刑事7人」(テレビ朝日系、毎週水曜21:00)の第1回にゲスト出演するほか、新国立劇場小劇場での舞台『ワーニャ伯父さん』 (8/27~9/26上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ /出演:段田安則、宮沢りえ、黒木華、山崎一、小野武彦他 〔問〕シス・カンパニー 03-5423-5906)が控えている。


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