秦野市立 宮永岳彦記念美術館

秦野ゆかりの画家・宮永は、昭和23 年から40年ころまで、「箱根」「丹沢」「江の島」など小田急沿線の観光ポスターを手がけている。宮永にはグラフィックデザイナーとしての キャリアもあった。館内には小田急関連作品を常設展示する〈小田急コーナー〉が開設されている。風景にエキゾチックな美女を配したデザインのポスターは、人々の足を止め、 旅心を大いに掻き立てたという。昭和32年に登場したロマンスカー13000形(SE)の内装、外装デザインも手がけ、メインカラーであった〝バーミリオンオレンジ〟が現在 の車両にも引き継がれている。ロマ ンスカー好きのジョーさんは食い入るように熱心に眺め、
「いやあ、温泉に入ることだけを楽しみに来て予期せぬ収穫です。すごく楽しい展示 ですね」と嬉しそうだ。宮永は「武 相旅情」「沿線案内」など特急の車 内誌の表紙画、昭和37年に誕生した 小田急百貨店の包装紙も手がけた。 秦野に住んでいた当時「小田急線には馴染みがあり、普通旅客で私ほど続けて利用しているものはないのでは」と宮永は語っていたらしい。
 

決して大きくはないが、訪れる大きな意義を感じさせられた美術館。鶴巻温泉の地に文化の香りを添える施設である。また、まるで公園に遊びにでも行くように子どもたちがいつも出入りし、気軽に美術に接することができる、
敷居を感じさせない雰囲気もすばらしく、秦野市の、人を中心に据えた町と取り組む姿勢のようなものを感じさせられた。

〔住〕秦野市鶴巻北3-1-2 〔問〕0463-78-9100 〔開館〕10:00~19:00(入館は閉館の30分前まで) 〔休〕月曜(祝日の場合はその翌日)、12月28日~1月2日 〔観覧料〕一般300円、高校生以下、障害者手帳をお持ちの方と介護 者1名は無料


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