川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

向ヶ丘遊園の新たな名所
藤子・F・不二雄ミュージアム

 美術館は開館(2011年9月3日)以来連日2千人の客が訪れ大盛況。入館は日時指定の完全予約制であらかじめコンビニエンスストア「ローソン」でチケットを購入しなければ入館することができない。駅からはバスも出ているが、徒歩でも16分程度。町を楽しむためには歩くことをおすすめする。何といっても遠足なのだから。ミュージアムに続く緑道など町のそこかしこにドラえもんやオバQを見つけるのも楽しい。建物の外観のガラス窓部分は、漫画「ドラえもん」第1話のコマ割でデザインされており、敷地内には探すのが楽しいさまざまな仕掛けが設けられているようだ。収蔵されている原画は約5万点もあり、「ドラえもん」のみならず「パーマン」「オバケのQ太郎」「ウメ星デンカ」なども展示されており、子供たちより大人たちが楽しんでいるように見受けられる。現に、入場者の7割は大人だということである。


 貴重な原画などを見ることができる展示室もさることながら、興味が引かれるのは藤子・F・不二雄氏の仕事場を再現した「先生の部屋」コーナーや、家庭人としての氏の様子が垣間見える「先生のにちようび」の展示物だ。再現された仕事場には膨大な書籍や映画のレーザーディスク、鉄道模型や恐竜の化石といったコレクションなど約1万点が展示されており、氏の多彩な趣味や旺盛な好奇心に触れることができると同時に、発想の源泉と世界観をうかがい知ることができる。クラシック音楽や落語が好きだったこともわかった。
 また、どんなに忙しいときでも、日曜日は必ず休んで家族との時間を大切にする人物であったことは、氏の作風の温かさと重なる。館内の壁面や案内板、エレベーター表示や順路矢印、トイレなどにもいろんなキャラクターが登場し、氏の遊びごころにあふれたミュージアムであった。

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

館内の随所にわかる人にはわかる楽しい発見を楽しむことができる、子供から大人までゆっくり過ごせるミュージアム。ジャイアンとカツ丼(みそ汁付)1,000 円、スネ夫ヘアーチョコクレープ700 円、ラーメン大好き小池さん(いなり付)900 円など作品にちなんだメニューが楽しいカフェは大人気で時間帯によってはなかなか入れないが、ドラ焼200 円やアンキパンラスク120 円などをテイクアウトして屋上の「はらっぱ」で楽しむのが遠足らしいかもしれない。

〔住〕川崎市多摩区長尾2-8-1 〔問〕0570-055-245 〔入館時間〕10:00、12:00、14:00、16:00 の1日4 回。※日時指定による完全予約制 〔開館〕10:00 ~ 18:00 〔休〕火曜12/30~1/3 (4/29~5/5、7/20~8/31は開館) 〔 入館料〕大人1,000 円、中高生700 円、子供(4 歳以上)500 円、3 歳以下無料 http://fujiko-museum.com

*掲載時の内容ですので、開館時間・休日が記載と異なる場合があります。ご来館時は事前にご確認ください。

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