2月19日(金) 新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国公開
〝モンテッソーリ学校〟の幼児クラスに2年3カ月密着したドキュメンタリー

イタリア出身のマリア・モンテッソーリが、20世紀初頭に考案し、世界中に普及しているという教育メソッド《モンテッソーリ教育》。アンネ・フランクから英国ロイヤルファミリー、AmazonやGoogleなど米国大手のIT企業の各創業者、また棋士の藤井聡太王位といった錚々たる著名人は、この《モンテッソリー教育》を受けたそうです。


このメソッドとは、一体どんなものなのでしょう。マリア・モンテッソーリ(1870~1952)は、ファシズムが台頭したイタリア、次いでスペインから2度も亡命し、ふたつの世界大戦を経験しました。
教育とは知識を伝授することではなく、子どもの精神の発達を手助けすることだと彼女は考えています。学校の改革や、最新テクノロジー導入の影響の分析、教師の育成にもこの考え方が取り入れられているのです。子どもたちだけが私たちを導き、限界を超えさせ、精神的に成長させてくれると。
北フランス・ルーベにある最古のモンテッソーリ学校の幼児クラスでは、2歳半から6歳の子どもたちが、ユニークな教具を選んで自由に遊んでいます。2年3カ月密着した珠玉のドキュメンタリーです。
【時代のパイオニアとしてのモンテッソーリ】
1870年(明治3年)、マリア・モンテッソーリはイタリア東部のキアラヴァーレという街で生れた。幼い頃から聡明であったモンテッソーリは、周りの反対を押し切ってローマ大学の医学部に進もうとしたが、大学から女性であることを理由に入学を拒否される。大学側と粘り強く交渉し続けた結果、入学を許可され、1896年モンテッソーリはイタリア初の女性医学博士となりローマ大学を卒業した。
卒業後、同大学付属の精神病院で研究を続け、イタールやセガンの感覚を用いた知的障がい児の治療教育に傾倒した。便利な医療器具が無かった時代にモンテッソーリは、「観察」を用いて患者の治療に臨んだ。
1907年1月6日、ローマのスラムで初めて労働者の子ども達の施設「子どもの家」を開園。ここでの健常児との出会いや試行錯誤が現在のモンテッソーリ教育の基盤となった。
■配給:スターサンズ、イオンエンターテイメント
■公式サイト:http://montessori-movie.jp
■Twitter:@montessori_film レイティング:G