シネコンにあらず、街の映画館の全盛時代を俯瞰する展覧会「日本の映画館」

 東京浅草に日本初の映画常設館が誕生してから120年。映画が娯楽の中心だった時代の大型劇場や、どの都市の街角にもあった映画館が次第に姿を消し、現代はシネマコンプレックス(シネコン)が主流の時代。そこに輪をかけて新型コロナ感染症の影響もあって、インターネット配信による鑑賞がますます増えていますが、映画館全盛の往時を振り返る興味深い展覧会が開催されます。

【写真】道頓堀弁天座(1936年)/国立映画アーカイブ所蔵

 本展では、街の映画館の写真、プログラム、雑誌・書籍、実際に映画館で使われた品々を通して、映画館の誕生、映画興行の発展期からミニシアターの時代まで、シネマコンプレックス登場以前の日本の「観客の映画史」に迫ります。

 関東大震災から急速に復興した日本の映画界。モダンなデザインのポスターも出現するなど、現在でも斬新に見え往年の勢いがうかがえます。

【写真】『椿姫』(1927年、村田実監督)ポスター/国立映画アーカイブ所蔵
【写真】『キートンの結婚狂』(1929年、エドワード・セジウィック&バスター・キートン共同監督)ポスター/国立映画アーカイブ所蔵

 記憶に残る映画館の姿を建物や絵看板の写真でも紹介。また、1974年にスタートした岩波ホールの「エキブ・ドシナマ」など、1960年代から80年代にかけてアートシアター、ミニシアターブームが起こり、懐かしいパンフレットなども展示されます。(残念ながら、岩波ホールは今年6月の上映を最後に閉館が決まっています)。

【写真】 千日前 OSスバル座(1953年) 貴田明良氏所蔵
【写真】 テアトル東京(1961年) 東京テアトル株式会社所蔵

会期:2022年4月12日(火)~7月17日(日)
場所:国立映画アーカイブ 展示室7階 中央区京橋3-7-6
料金:一般250円、大学生130円、65歳以上及び18歳未満、障がい者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーは無料
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

サントリー美術館様

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