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丸山智己さんと狛江

男の胃袋をくすぐるクラフトビールと炭火焼グリル「Spicarbo 」

 ドアを開けるとビールサーバーが8つも並んでいて、肉をグリルする香ばしい匂いが胃袋を刺激する。ビールとグリル料理の店のようだ。店の名は〈スピカルボ〉。スピカはおとめ座の女神が持つ穂の先の位置にある星で、ラテン語で穂先の意味がある。カルボは炭を意味するラテン語で、その2つを組み合わせた造語だと、オーナーの坂本浩生さんが教えてくれた。麦の穂と炭、そう、ビールと炭焼きグリルなのだ。オープンは2013年の10月1日、狛江の新しい風である。

「狛江は地元色が濃い町だから、他所の町から来た人でも気軽にドアを開けてもらえる店を作りたかったんです。そして狛江コミュニケーションができる店に育ってくれればいいなと思っています」と、坂本さん。

 クラフト生ビールが常時8種類ほど用意されていて、本日のビールリストには定番に加え入れ替えで新しいビールも紹介される。長野出身の丸山さんが選んだのは長野のクラフトビール〈ヤッホーブルーイング 水曜日のネコ〉。「女性が好みそうな爽やかなテイストですね」との丸山さんの感想を受け、「大麦に加えて小麦を使用しているので苦味がやわらかくなるんです。それにコリアンダーとオレンジピールを使っていることで爽やかなアロマが生まれます。まさに女性に人気のビールですよ」と、ビールをサーブしてくれた渡辺真さん。

前菜7種盛り合わせ(自家製鶏ハム、スパニッシュオムレツ、カキのオイル漬、キノコのマリネ、ポテトサラダ、パテドカンパーニュ、ピクルス)。「すごい豪華ですね。1人だとこれだけでも十分楽しめますね」と言いつつ、丸山さんの興味は炭火焼きに。ラムチョップとスペアリブを邉見光一郎さんに焼いてもらう。手づかみでガブリと一口。

 思わず「ヤバイ!」の一声。「まさに肉、それにジューシー」そして〈フランス産うずら600円〉の貼り紙に、「考えられない安さですね」と。ジビエシーズンには鹿をはじめジビエも供される。最近、土日限定で昼飲み営業をスタートさせたと聞き「休日の昼間にビールと美味い肉、男のオフタイムって感じですね」と丸山さんの胃袋も全開モード。カウンターがメインの店ということで、1人客も多く、連日通い続ける60代の紳士もいるそうだ。

前菜7 種盛り合わせ800 円、炭火焼はスペアリブ600 円、ラムチョップ600 円、ソーセージ500 円、フォアグラ800 円、厚切りベーコン680 円などが1人前サイズで出されるので、何種類かを味わうことができる。取材当日も女性客が1人でカウンターで、ビールと炭火焼を楽しんでいた。その他、グリル野菜のサラダ500 円、牛サーロインの串焼き300 円などメニューも豊富。土日限定の昼飲みタイムは、料金が安く設定されている。


Spicarbo スピカルボ
〔住〕狛江市中和泉1-2-10 〔 問〕03-5497-1677
〔営〕17:00~23:30L.O.
〔休〕水曜

*掲載当時の内容です。営業時間などお問い合わせの上、お訪ねください。

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