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高橋惠子ミュージカル初主演、俳優・新納慎也演出家デビュー

Musical『HOPE』

 女優デビューから51年目にして初ミュージカル主演に挑む高橋惠子。これまで、台詞と歌、言葉と音楽が溶け合う音楽劇形式の作品を作り続けた井上ひさしの『天保十二年のシェイクスピア』に出演したり、歌唱シーンはないが『マイ・フェア・レディ』でミュージカル作品に出演したりというキャリアがあったので、ついに〝ミュージカル初主演〟の時を迎えたか、との思いもある。本作は、著名作家の遺稿の所有権をめぐって長きにわたり実際にイスラエルで起こった裁判をモチーフに描いた法廷劇で、韓国芸術総合学校の卒業制作として2017年に誕生した。その完成度の高さから2019年に初演されるや大きな話題となり、韓国ミュージカルアワードにて大賞、脚本賞など数多くの賞に輝いている。今回、初の日本版上演と相成った。

 そして、多くのストレートプレイ、ミュージカルの舞台に立ち、NHK大河ドラマ「真田丸」や舞台『日本の歴史』などの三谷幸喜作品で鮮やかな印象を残す、俳優の新納慎也が本作で演出家デビューを果たしたのも演劇界の大きな話題だろう。上演台本と訳詞も手がけている。通し稽古を演出家席で観て号泣したことを、初日開演直前のプレスコールと取材会で告白した。プレスコールで、迫力ある演技と歌唱を披露した高橋は、「演出が新納さんでなかったら、この日を迎えられなかったかもしれない。俳優ならではの演じ手に寄り添うわかりやすい見本を見せてくださって、手取り足取り教えてくださった」と言い、とても初演出とは思えないほど演出家に向いているのではとの賛辞を贈った。

©ミュージカル「HOPE」製作委員会/岩田えり

 ミュージカル初主演を体験した高橋は「歌って踊って演じて、ミュージカルの舞台に立っている俳優さんて、本当にすごいと思いました。言葉だけでは伝わらないものが、メロディに乗ることで伝えられるミュージカルのすごさを改めて実感しています」と、ミュージカル初主演を楽しみ、この作品に関しての「稽古のときから、これは私が生れる前からすでにやることが決まっていたような、私がやるべき作品だったのだと思えた」との言葉からは、作品との幸福な出合いに俳優としてのみなぎる気力が伝わってきた。

写真左から小林亮太、高橋惠子、永田崇人、新納慎也 ©ミュージカル「HOPE」製作委員会/岩田えり

 初日を迎えた10月1日、緊急事態宣言が解除され、当日券の販売が再開されたことも演劇ファンには嬉しい話題である。「生の声を聞き、人間だけの特権である〝心を動かし〟に劇場に来て欲しい」と新納が言えば、高橋も「法廷劇で心をえぐられるような苦しさもありますが、それは浄化であり、タイトル通りの“HOPE”につながるのだと思います。奥の深いこの作品が観てくださる方にとっての希望になれば」とメッセージを発信した。

Book & Lyrics by Kang, Nam Composer & Arrangement by Kim,Hyo-EunOriginal Production by R&D Works

上演台本・訳詞・演出:新納慎也 振付:木下菜津子 音楽監督:落合崇史

出演:高橋惠子 永田崇人・小林亮太(Wキャスト)/清水くるみ 白羽ゆり/

中山昇 縄田晋 染谷洸太 木暮真一郎/上山竜治/大沢健

〔公演期間〕10月1日(水)~10月17日(日)
〔会場〕下北沢・本多劇場(東京都世田谷区北沢2丁目10-15)
〔料金(税込)〕9,800円※当日引換券あり
〔問〕atlas/ticket2@g-atlas.jp

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