new 21.10.01 update

黒柳徹子&藤井流星(ジャニーズWEST)の朗読劇

ハロルドとモード

 1971年にアメリカで公開された映画『ハロルドとモード』は、ブラックユーモアを随所にちりばめながら、年齢差のあるちょっと変わった二人のチャーミングなラブストーリーと、生きることの楽しさをコメディタッチに描き、世界中から大きな支持を得た。ジャン=ルイ・バローの演出により、妻のマドレーヌがモードを演じ舞台化されて以来、ストレートプレイ、ミュージカル、ドラマリーディングと、キャストや上演形態を変え何度も上演され続けている。日本では、北林谷栄と池畑慎之介(ピーター)、浅丘ルリ子と西島隆弘(AAA)の組み合わせなどで上演されている。そして、今回は昨年に引き続き朗読劇として上演される。79歳のモードを演じるのは、長きにわたって海外コメディ・シリーズで主演を務め、女優の仕事は舞台だけという黒柳徹子。昨年に続いてのモード役となる。そしてモードに恋する19歳の少年ハロルド役は、昨年の生田斗真に代わり、ジャニーズWESTの藤井流星が務める。

 狂言自殺を繰り返す愛に飢えたハロルドと、天真爛漫というのか、いいと思ったことは法律さえおかまいなしに実行する自分らしく生きるモード。この真逆の死生観を持つ二人が、共通の趣味である、〝見ず知らずの他人の葬式への参列〟で、何度か顔を合わせたことで親密になり、ハロルドは次第にパワフルな生き方のモードに惹かれていく。コメディでありながら、なぜか涙が出る二人のラブストーリー。

 9月30日の初日の直前にゲネプロが実施された。出席した記者たちからは異口同音に「まるで黒柳さんのために書かれたような芝居」と感想が出ていたが、それほどモードの生き方と黒柳のイメージが重なる。「皆さまの想像力をいっぱいにさせる、素晴らしいものだと知りました。装置がなくとも、動きがなくても、皆さまの想像力が、それをはるかに上回る、とわかったのです」と朗読劇の魅力を語る。そして「50年くらい前に文学座の先輩である長岡輝子さんの舞台を観たとき、なんていい芝居で、いつかモードを演じてみたいなと思っていたのが実現して、今年もモードに再会することができました」と、実にチャーミングなモード役を披露した。黒柳の存在は19歳の少年と79歳の女性とのラブストーリーを成立させる自然な説得力がある。

 そして、黒柳がナイーブなハロルド役にぴったりと賛辞を贈る藤井は「徹子さんは雲の上の存在で、初めてお会いしたとき、本当にいらっしゃるんだ、と感動しました。その黒柳さんと相手役としてご一緒できるのは光栄の極みです。初めて拝見した徹子さんはアートに見えました」と共演の感激を語り黒柳を大いに喜ばせる。そして、「朗読劇というのは初めての経験で、今までの芝居とはまた違う難しさがありますが、きっと僕自身のステップアップにつながると思っています」と、本番に臨む意欲にも頼もしさが感じられた。その他の共演者たちも、森川葵、花組芝居の小林大介、石丸謙二郎、高島礼子と魅力的な顔ぶれ。型破りな二人の生き様と恋模様をぜひ見届けていただきたい。

作:コリン・ヒギンズ 上演台本・演出:G2 音楽:荻野清子
出演:黒柳徹子 藤井流星(ジャニーズWEST) 森川葵 小林大介 石丸謙二郎 高島礼子


東京公演
〔公演期間〕9月30日(木)~10月14日(木)
〔会場〕EXシアター六本木(東京都港区西麻布1-2-9)
〔料金(税込)〕S席9,800円、A席8,000円 ※未就学児童の入場不可


大阪公演
〔公演期間〕10月16日(土)~10月18日(月)
〔会場〕森ノ宮ピロティホール(大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5)
〔料金(税込)〕9,800円 ※未就学児童入場不可
〔問〕キョードーインフォメーション0570-200-888(月~土11:00~16:00)日祝休業


サントリー美術館様
森美術館

特集 special feature 

アート界のレジェンド 横尾忠則の仕事

アート界のレジェンド 横尾忠則の仕事

60年以上にわたる創造の全貌

東京日本橋浜町 明治座

東京日本橋浜町 明治座

江戸薫る 芝居小屋の風情を今に

「花椿」の贈り物

「花椿」の贈り物

リッチにスマートに、そしてモダンに

俳優たちの聖地「帝国劇場」

俳優たちの聖地「帝国劇場」

演劇史に残る数々の名作生んだ百年のロマン

「芸術座」という血統

「芸術座」という血統

名作『放浪記』の舞台から「シアタークリエ」へ

秋山庄太郎ポートレートの美学

秋山庄太郎ポートレートの美学

美しきをより美しく

久世光彦のテレビ

久世光彦のテレビ

昭和の匂いを愛し、 テレビと遊んだ男

加山雄三80歳、未だ青春

加山雄三80歳、未だ青春

4年前、初めて人生を激白した若大将

ウイスキーという郷愁

ウイスキーという郷愁

いつか「ダルマ」が飲める大人になってやる

昭和は遠くなりにけり

昭和は遠くなりにけり

北島寛の写真で蘇る団塊世代の子どもたち

西城秀樹 青春のアルバム

西城秀樹 青春のアルバム

スタジアムが似合う男とともに過ごした時間

「舟木一夫」という青春

「舟木一夫」という青春

「高校三年生」から 55年目の「大石内蔵助」へ

川喜多長政 &かしこ映画の青春

川喜多長政 &かしこ映画の青春

国際的映画人のたたずまい

ある夫婦の肖像、新藤兼人と乙羽信子

ある夫婦の肖像、新藤兼人と乙羽信子

監督と女優の二人三脚の映画人生

中原淳一的なる「美」の深遠

中原淳一的なる「美」の深遠

昭和の少女たちを憧れさせた中原淳一の世界

Present

information

下北線路街にホテルが出現、「MUSTARD HOTEL SHIMOKITAZAWA」開業

下北線路街にホテルが出現、「MUSTARD HOTEL SHIMOKI...

下北沢に新しいホテルとエンタメカフェが誕生!

世界初!新型コロナ対策の寝具誕生

世界初!新型コロナ対策の寝具誕生

マニフレックスで安心の熟睡

あの人この人の、生前整理archives

あの人この人の、生前整理archives

私にとっての箱根 archives

私にとっての箱根 archives

小田急沿線さんぽ archives

読者の声

コモレバクラブ

Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial
error: Content is protected !!