ラテン語で〝鍵がかかった〟を意味するバー
古いビルの中にあるバー〈コンクラーヴェ〉は、こんなところにこんな場所が、と発見の喜びを実感させてくれる。コンクラーヴェとは、カトリック教会においてローマ教皇を選出する選挙システムで、ラテン語で”鍵がかかった部屋”である。
鈴木さんがバーに行くときは、きちんと話したい友人と2人で、あるいは1人で出かける。酒はスコッチ、それも強烈なものが好きだという。
バーのオーナーの坂本浩生さんは、シングルモルトのウイスキープロフェッショナルの資格を持ち、バックバーには自慢のシングルモルト120種が並ぶ。

シングルモルト・ウイスキーの蒸溜所ボウモアの2種類のウイスキーを出してもらう。〈the Sun〉はパッションフルーツなど南国系の甘さを感じさせながらも、しっかりとウイスキーの味わいがある。〈the Moon〉はシェリー樽で作られている。「飲み比べてみるとわかりますが、〈ムーン〉のほうが大人な感じですね。まさに、太陽と月、それぞれの味わいが楽しいです」と。
ドアを開けると、思わず「あっ」と声がでるほど、秘密の場所を見つけたようなときめきを感じるバーだ。バックバーに並んでいるシングルモルトは120種類くらいだが、150 種類くらいのストックがある。遊郭を思わせるようなベンガラ色の赤い背壁もどこか大人好みで、シガーも楽しめる。ノーチャージなのも嬉しい。
〔住〕川崎市麻生区百合丘1-23-1 丸丘ビル202 〔問〕044-954-6298 〔営〕20:00 ~翌4:00〔休〕日曜、ハッピーマンデー
*掲載時の内容ですので、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。