堀口珈琲 世田谷店

「森繁通り」の入口、コーヒーのいい香りがただよってきた。1990年に、おいしいコーヒーの探求のため堀口俊英さんが創業した、コーヒー通にとって聖地のような店〈堀口珈琲〉である。

 ここでは、個性豊かな素材を繊細な感覚と大胆な発想で配合した多彩な香味の♯1から♯9の9種類のブレンドを楽しむことができる。

 堀口さんはパイオニア精神の人である。コーヒー豆の販売コーナーの奥にはカフェスペースが用意されている。

「コーヒーが大好きで、撮影の合い間にはずっとコーヒーを飲んでいました」という町田さんのために選んでいただいたのがブレンド7〈BITTERSWEET &FULL -BODIED〉。柔らかい苦みにほのかな甘みの堀口珈琲を象徴するブレンドだ。手作りのタルトモンブランも用意していただいた。

 コーヒーはローストによっても風味が変化する。ローストが浅いと酸味が強く、深くなるにつれ苦味が強くなる。堀口珈琲の酸味はフルーティな甘みを伴い、苦味は決して焦げ臭くなく奥行のある柔らかな苦味だ。

 ブレンド7はフレンチローストで酸味が弱く、苦味が強いタイプである。

「全然苦くないです。香りがすごく立っておいしいです。モンブランとの相性もバッチリです。すごく幸せです」と町田さん、そして「コーヒーを飲むのは朝がいいんですか」と堀口さんに質問を投げかける。「朝はいいですよ、目が覚めるし。ストレスがあるときも、コーヒーの香りだけで気分が落ち着き、癒されますよ」との返事に、「コーヒーの探求者の言葉には説得力がありますね」と堀口さん。

鮮度の高い生豆を重視し、世界の単一農園の個人生産者という部分まで限定した生産者たちとパートナーシップを組み、安定したおいしさのコーヒー、キャラクターの際立つコーヒーを追求し、シングルオリジンとして紹介している。また、新たな香味を創り出すブレンド作りこそ、堀口珈琲の真髄ともいえる仕事。
セミナーなどで忙しく、いつもは店に出ることが少ない堀口さんだが、この日は特別に堀口さん手ずからコーヒーを淹れていただけることになった。
「それにしても、いい男だね」と応える堀口さん。互いにはにかんだ笑顔が印象的だ。

森繁久彌さんも通っていたという堀口珈琲。ブレンド、シングルオリジンから好きなコーヒーを選べるペーパードリップコーヒーはM540円、L648 円。アイスコーヒーは急冷による清涼感あふれる味わいでそのまま飲むのがおすすめの〈かろやか〉(ブレンド7)と、じっくり抽出し、急冷せずに熱をとる濃縮タイプでシロップやミルクを入れるのがおすすめの〈のうこう〉(ブレンド8)がある。ケーキは月変わりで、ブルーベリータルトはブレンド6と、ニューヨークチーズケーキはブレンド7という具合に、相性のいいコーヒーとの組み合わせで楽しむことができる。サンドイッチとトーストの注文は15 時までで、モッツァレラチーズと生ハムのアメリカンサンド、たまごとハムのホットサンド、ツナとケイパーのホットサンド、はちみつトースト、バタートーストなどが、やはり相性のいいコーヒーとともに味わうことができる。

HORIGUCHI COFFEE 堀口珈琲 世田谷店
[住〕世田谷区船橋1-12-15
〔問〕03-5477-4142
〔営〕11:00~19:00〔 休〕第3水曜

こちらの記事もどうぞ
サントリー美術館様

特集 special feature 

91歳の相撲記者・杉山邦博の秘蔵アルバム(最終章)

91歳の相撲記者・杉山邦博の秘蔵アルバム(最終章)

名場面、名勝負の土俵に人生あり

挑戦し続ける劇団四季

挑戦し続ける劇団四季

時代を先取りする日本エンタテインメント界のトップランナー

御存知! 東映時代劇

御存知! 東映時代劇

みんなが拍手を送った勧善懲悪劇 

寅さんがいる風景

寅さんがいる風景

やっぱり庶民のヒーローが懐かしい

アート界のレジェンド 横尾忠則の仕事

アート界のレジェンド 横尾忠則の仕事

60年以上にわたる創造の全貌

東京日本橋浜町 明治座

東京日本橋浜町 明治座

江戸薫る 芝居小屋の風情を今に

「花椿」の贈り物

「花椿」の贈り物

リッチにスマートに、そしてモダンに

俳優たちの聖地「帝国劇場」

俳優たちの聖地「帝国劇場」

演劇史に残る数々の名作生んだ百年のロマン

「芸術座」という血統

「芸術座」という血統

名作『放浪記』の舞台から「シアタークリエ」へ

秋山庄太郎ポートレートの美学

秋山庄太郎ポートレートの美学

美しきをより美しく

久世光彦のテレビ

久世光彦のテレビ

昭和の匂いを愛し、 テレビと遊んだ男

加山雄三80歳、未だ青春

加山雄三80歳、未だ青春

4年前、初めて人生を激白した若大将

昭和は遠くなりにけり

昭和は遠くなりにけり

北島寛の写真で蘇る団塊世代の子どもたち

西城秀樹 青春のアルバム

西城秀樹 青春のアルバム

スタジアムが似合う男とともに過ごした時間

「舟木一夫」という青春

「舟木一夫」という青春

「高校三年生」から 55年目の「大石内蔵助」へ

川喜多長政 &かしこ映画の青春

川喜多長政 &かしこ映画の青春

国際的映画人のたたずまい

ある夫婦の肖像、新藤兼人と乙羽信子

ある夫婦の肖像、新藤兼人と乙羽信子

監督と女優の二人三脚の映画人生

中原淳一的なる「美」の深遠

中原淳一的なる「美」の深遠

昭和の少女たちを憧れさせた中原淳一の世界

Present

あの人この人の、生前整理archives

あの人この人の、生前整理archives

私にとっての箱根 archives

私にとっての箱根 archives

information

小田急沿線さんぽ 

読者の声
Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial
error: Content is protected !!