関口亭

 5年前に取材して以来、代々木八幡へ出かけるなら、と知人、友人に紹介してきた〈関口亭〉は、我が家に帰ってきたようなホッとできる家庭的な暖かさが魅力。だからこそ、1993年のオープン以来、住人たちに愛され続けているのだろう。一つ変わったといえば以前は入口の看板に〈せきぐち亭〉と平仮名表記だったのが、漢字になったこと。

店のカードには〝いつもの味でお待ちしています〟とのメッセージ。ランチメニューはいつものように、ポークかつれつデミグラスソース、鮮魚のポワレ、サーロインステーキ、ハンバーグステーキの4種類(いずれもご飯、みそ汁、サラダ付)だが、日替りの本日のおすすめがあるので、毎日ランチに通う客も少なくない。

 ご主人の関口康史さんは、現在はディナーを担当し、ランチは4月に修業から戻ってきたばかりの息子・真太郎さんに任せている。

「夏と暮れの年2回しか出していないカレーがあるんですよ。きょうがその日なんですが、いかがですか」との康史さんおすすめの大きな豚肉が入ったポークカレーをいただくことにした。

「メチャクチャ肉がでかい、ほぐれるくらい柔らかい、最高!」と番長そのもの、板橋さんの声が一回りでかくなり、カレーの旨さが伝わる。カレーの仕込みには3日間をかけるため、今まで年2回の特別メニューだったが、客のリクエストもあり、どうやら定番メニューになるということだ。「フルーツの甘味があって、スパイスの風味もしっかり感じられる。家庭のカレーのような安心の味でありつつ、作る手間は大変だろうなと感じさせるご主人の料理に対する矜持のようなものが伝わってくる、かみしめるたびに感じます」という板橋さんの賛辞に康史さん、真太郎さんも嬉しそう。

続けて本日の鮮魚、あいなめのポワレも注文。「あいなめは好きな魚で、たんぱくながら味がしっかり凝縮しています。それに、いんげん、なす、ほうれん草など野
菜の付け合わせが、栄養の点からも完璧な一皿」と大満足。自信をもってご紹介した甲斐があった。町の小さな西洋食堂は健在だ。

箸でいただくランチのポークかつれつ(デミグラスソース)、ハンバーグステーキ(和風ソースorデミグラスソース)は1,200 円、鮮魚のポワレ1,400 円、サーロインステーキ1,700 円。本日のおすすめでは、和牛100%ハンバーグステーキ200gやメンチカツなどが日替りで登場する。大きな豚肉の入っているポークカレーは1,500 円。ディナーのアラカルトには、シェフおすすめの長崎産アジフライ1,800 円、骨付きラム肉のソテー(ジンギスカンソース)2,000 円、海老のグラタン1,800 円をはじめ、北海大アサリのオーブン焼き(エスカルゴバター風味・パン付)1,850 円、田舎風ポテトサラダ750 円、パン・ライス付のビーフシチュー、テールシチューいずれも3,000 円、ポークソテー1,700 円、そしてカニクリームコロッケ2,200 円、有頭エビフライ2,200 円、オムライス2,000 円、ナポリタン1,300 円などの〝昔なつかし洋食屋さんの定番メニュー〟に、北海道ミルクのジェラート500 円、ミルクババロア(オレンジジュレソース)650 円などのデザート。そして黒板には本日のおすすめメニューも紹介される。3 世代で通い続ける常連客に加え、若い人たちや外国人の客も増えている。

〔住〕渋谷区富ヶ谷1-52-1 〔問〕03-3465-8373 〔営〕ランチ11:30 ~ 14:00L.O.、ディナー18:00 ~ 21:00L.O. 〔休〕水曜(日曜はディナータイムのみ営業)


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