和食居酒屋「青」

 8年前に出合い本誌でも紹介した和食の店 「青」は初めてきたときにも感じたのだが、メニューに並ぶ数々の料理には、ご主人・山根崇義さんの創意工夫が感じられ、この料理を作りたいために料理人になったに違いないと思わせられ、和食と謳いながら、ブルーチーズやアボカドなどを使ったメニューをながめるだけで、つい顔がほころんでしまう。

「曇りのない気持で店を始めるという思いと、未熟な〝青二才〟だという意味も含めて店名を考えました」と言っていた山根さんだが、2002年のオープン以来すでに17年、この店の料理を食べた人は、その後も何度も通うことになるのだ。ぜひ、松田さんにも紹介したかった。

 お通しに続いて、岩中豚ロース味噌漬に、甘海老・帆立ととうもろこしのうにソース焼。「味噌漬も最高だし、このうにソース焼も、ご主人の料理のセンスを感じさせられる逸品です」と、どうやら気に入っていただけた様子。山根さんの料理が、松田さんの胃袋をしっかり掴んだようだ。

 先付、前菜、椀、造り、焼物、揚物、デザートからなるおまかせミニコースも、特に女性客には人気だ。メニューは月替わりで、定番の料理に、季節の旬の材料を取り入れた料理が加わる。当日のメニューには、あわびと夏竹の子の冷菜肝ソース、 加茂茄子と鱧の揚げ出し、長芋と梅干の鱧巻き揚げといった季節料理が並んでいた。

お通しのクリームチーズの味噌漬、いかめんたい和え、うなぎの肝の串焼きを肴に一献。食中酒にぴったりの大分の純米酒〈鷹来屋〉を選ぶ。日本酒は常時20種類くらいが用意されている。酒は種類を変えるごとに、それぞれに味わいのある片口と猪口で出される。
早速うなぎの肝を食べながら一杯「これは絶対日本酒ですね、カウンター席 で一人旨い料理で酒を飲んでいると大人だからこその喜びを感じます」と、ゴキゲンな様子

この店の良さはメニューを見れば一目瞭然。ご主人・山根崇義さんの創意に富んだ料理をご紹介しよう。岩中豚ロース味噌漬1,600円、甘海老・帆立とうもろこしのうにソース焼(2コ) 1,600円、塩胡椒だけのシンプルな味付けの定番、まこも筍の 豚ロース巻1,300円、蓮根まんじゅう(2コ)1,400円、アボカドと鶏むねの酒盗和え800円、焼茄子と海老の冷製ガスパチョ 1,200円、九条葱とずわい蟹のかにみそ和え750円、炙りとり貝と葱のぬた800円、生からすみ1,200円、わたり蟹の水餃子 1,000円、万願寺とうがらしの鴨つくね詰め1,000円、アボガドと豚肉のかき揚850円、とうもろこしとクレソンのポテトサラダ ブルーチーズソース950円、岩手鴨と夏野菜の玉子とじ1,000円、 納豆と焼餅のお椀700円、牛すじと夏野菜の陶板焼 塩だれ 1,200円などなど。魚メニューもお造りや、焼き魚、煮魚など種類が豊富。〆には、炙りエンガワの棒寿司1,200円がおすすめ。 おまかせミニコースは3,400円。一人ゆったりと大人時間を愉しむことができる。

〔住〕渋谷区西原3-24-12-1F 〔問〕03-3485-8808 〔営〕17:00~深夜0:00L.O. 〔休〕月曜

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