good fellows

赤坂大歌舞伎『怪談 牡丹燈籠』の仲間たち

 

中村獅童 中村勘九郎 中村七之助

 

「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」という十八代目中村勘三郎の一言から 2008年にスタートし、誰にでも親しみやすい演目で人気を博している赤坂大歌舞伎。 2013年からは中村勘九郎、中村七之助兄弟が亡き父の遺志を継ぎ歌舞伎の新たな可能性を探求しながら、進化を続けている。

そして2020年5月5日、3年ぶりに赤坂大歌舞伎が帰ってくる。 演目は三遊亭圓朝の長編落語を原作とする『怪談 牡丹燈籠』。 明治25年に歌舞伎の舞台に登場以来、何度も上演を繰り返す人気の演目である。

今回の上演では、脚本と演出に、昨年放送された NHK BSプレミアムドラマ「令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear」でも脚本・演出を手掛けた源孝志を迎え、新たな解釈を加えた新作として上演する。

勘九郎、七之助兄弟に加え、赤坂大歌舞7年ぶりとなる中村獅童が、 人間模様の面白さを再発掘した濃厚な物語の登場人物を描き出す、 まさに令和版の『怪談牡丹燈籠』が創造されるという趣向だ。

歌舞伎を愛し闘い続ける、志高き役者たちの新作舞台に期待は高まる。

文=二見屋良樹 撮影=福山楡青

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進化を続ける 赤坂大歌舞伎第6弾 新作『怪談 牡丹燈籠』

 

 三遊亭圓朝の長編落語が原作で、三大怪談噺の一つと呼ばれる『牡丹燈籠』。一般的に知られているのは、浪人の萩原新三郎に恋焦がれて死んだ美 貌の娘・お露の幽霊が、死後も侍女に牡丹の燈籠を下げさせて、カランコロンと下駄の音を響かせ夜毎新三郎を訪れ、最後はとり殺してしまう「お露・ 新三郎」の怪談噺だが、それは物語のごく一部に過ぎない。昨年放送された、源孝志脚本・演出によるNHK BSプ レミアムドラマ「令和元年版 怪談牡丹 燈籠 Beauty&Fear」は、男女の 愛憎、富を手に入れ狂い出す人生、 義ゆえに企んだ仇討ちなど、原作落語 にある人間模様の面白さを再発掘した 見応えのある作品だった。そのテレビ ドラマ版を核に、従来の歌舞伎『牡丹 燈籠』に新たな解釈も加えた『怪談 牡丹燈籠』が、3年ぶりの赤坂大歌舞伎 で新作歌舞伎として上演される。ドラマ同様、源孝志が脚本、演出を手がけ、中村獅童、中村勘九郎、中村七之助らが濃厚な物語の登場人物たちの愛憎劇を演じる。

  赤坂大歌舞伎は、十八代目中村勘三郎の「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」 という一言から2008年にスタートし、13年からは勘九郎、七之助兄弟が 亡き父の遺志を継ぎ公演を続け、20 年後 30年後の歌舞伎を見据え、歌舞伎のさらなる可能性を模索し、進化を遂げてきている。『牡丹燈籠』は、明治25年に『怪異談牡丹燈籠』として歌舞伎化されて以来、人気演目として何度も上演を繰り返している。旗本飯島平左衛門の美貌の娘お露と美男の浪人・萩原新三郎の美しくも凄惨な恋。新三郎の下男で、富をきっかけに運命を狂わせる小悪党の伴蔵と、強欲なお峰夫婦。平左衛門の妾でお家乗っ取りを企む稀代の悪女・お国と、その間男(まおとこ)で放蕩者の宮辺源次郎の愛欲の果ての血塗られた末路。平左衛門を父の仇と知らず忠義を尽す黒川孝助。人間の業の連鎖による因果応報の愛憎が恐怖を生む。

…………続きは、Vol.43をご覧ください。

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赤坂大歌舞伎『怪談 牡丹燈籠』

TBS赤坂ACTシアターにて5月5日(火・祝)~24日(日)
原作:三遊亭圓朝 脚本・演出:源孝志 出演:中村獅童、中村勘九郎、中村七之助 ほか

観覧料(税込) S席13,500円、A席8,000円、B席4,000円 ※未就学児の入場不可

〔住〕港区赤坂5-3-2 赤坂サカス内
〔問〕サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~18:00)

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