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箱根登山電車の人気スポット、大平台のスイッチバックカフェ誕生の秘密

「HAKONE駅伝讃歌─青春の襷」のCDリリース

 
 箱根に行く機会も多くなり、現在はほぼ10日に一度の割合で行っています。音楽を生業とする私は、ソプラノ歌手による年4回のクラシックコンサートを開催しました。その折、箱根町の町民歌『和む光の』の詩を手がけた詩人、戸上寛子さんともお会いしました。戸上さんは8冊の詩集を出しており、箱根駅伝ミュージアムには『月の鏡』の中の一篇で、オープンの記念に贈られた「箱根駅伝讃歌─青春の襷─」の詩が掲げられています。これは駅伝を走る選手に寄り添う応援歌で、とても生命力あふれる詩です。私は戸上さんと交流する中で「箱根駅伝讃歌─青春の襷─」の詩をCD化しようと思いたったのです。作曲は芦田直樹さん、編曲は溝渕新一郎さん、わがレコード会社所属の三田杏華が歌唱する「HAKONE駅伝讃歌─青春の襷」を2020年10月10日にリリースし、箱根町や箱根DMO(一般社団法人箱根町観光協会)、箱根町教育委員会、箱根町温泉旅館ホテル協同組合など多くの方たちの協力も得ることができました。


 ご承知のように、箱根町は2019年10月の台風第19号による記録的豪雨災害を被り、箱根登山鉄道も土砂崩れなどの甚大な被害を受けました。そこで「HAKONE駅伝讃歌─青春の襷」の売上げの一部を箱根町に寄付しました。復興の支援に些少ではありますがお役に立てたと思います。ゆくゆくは「箱根駅伝のテーマソング」として愛され、多くの皆さんの人生の応援歌になれば喜ばしいことです。

▲箱根駅伝へのエールと「箱根復興」を主旨としたCDは、箱根レコーズより、2020年10月10日にリリースした。歌う三田杏華さんは、2016年のデビュー。津軽三味線、オカリナ、ピアノ、和太鼓、トロンボーンの演奏なども特技の一つで、若松さんがプロデュースする期待の歌手の一人だ。


  

 私が箱根で一番好きな場所は、箱根神社です。創建757年の関東総鎮守である箱根の名社ですが、荘厳な杜に足を踏み入れると箱根神社の「気」と「波動」を感じるのです。物事が行き詰まったときなど深呼吸をして杜に入ると、精神が調い嫌なこともすべて吹っ飛んで行ってしまいます。そしてアイデアもわいてきます。ですから、箱根に行くと必ずお参りをします。


 今年は待望の新人歌手のプロデュースも本格的に行います。きっと、箱根神社のご加護を得てよい方向に進めるものと信じています。おもしろい年になりそうです。(談)


若松 宗雄(わかまつ むねお)
1940年福島県いわき市生まれ。慶應義塾大学英文科卒業。69年CBS・ソニーレコード株式会社(現・株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社。営業、宣伝部門を経て企画制作部に移り、プロデューサーとして活躍。キャンディーズ、松田聖子、伍代夏子、藤あや子、PUFFYなどの発掘やプロデュースを担当する。なかでも松田聖子をスカウトし、オリコンランキング24作品連続No.1を確立。ソニー・ミュージックアーティスツ社長、会長を経て、98年有限会社グリーンパーク・ミュージック(現・株式会社エスプロエンタテインメント)を設立。現在、株式会社エスプロエンタテインメント、株式会社箱根リゾートアンドエンタテインメント代表取締役。

旅館 箱根上の湯・スイッチバックカフェ
[住]神奈川県足柄下郡箱根町大平台535-1
[問]0460-82-6681

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