2005年度グッドデザイン賞受賞、2006年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞、Design for Asia Award 2006 Grand Awards 受賞、iF product design award 2007 デザイン賞 受賞など数々のデザイン賞を受賞し、箱根を訪れる多くの乗客に愛された通称「白いロマンスカー」こと、ロマンスカー・VSE（50000形）が、海老名市のロマンスカーミュージアムで、2026年3月下旬から展示されることになった。
白いロマンスカーは、バブル崩壊により観光事業が冷え込んだ2005年にデビューした。やはり観光地の箱根も元気がないとき、箱根への「再興の想い」を込め運行が始まったのである。約18年の歴史の中で、延べ走行キロは計２編成の合計で約623万キロ、延べ乗車人数は約2千万人を記録し、2023年12月、たくさんの人々に見送られ最終運行日を迎えた。
VSEは50001編成のうち、運転席を含む展望車両がロマンスカーギャラリー奧の中央に配置され、車内を歩きながら見学できる。車両の横に新設する階段を上がり、展望席付近にある非常用扉から乗車し、車両連結部にある車掌室を通り抜けて降車するルートになる。VSEならではの高いドーム型の天井や、沿線風景を楽しめるように角度を付けて設置された座席など、その特長を間近に見ることができるようになっている。
VSEの乗務員になれる！をコンセプトにした日付限定の体験型イベントも検討されている。電動はしごを使い、運転席に上って運転士の目線を体験したり、車掌室での扉の開閉やアナウンス体験、2023年までロマンスカー乗務員が着用していた専用制服の子ども用レプリカの貸し出しで乗務員のなりきり体験など、鉄道ファンの子どもには興味深いことだろう。
なお、搬入工事に伴い、2026年2月下旬～3月下旬の期間休館となる。
お問い合わせ：小田急お客さまセンター ℡.044-299-8200(9:00～17:00）