室内楽の魅力サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン

サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデンによせて

 

文=片桐 卓也(音楽ライター)

 

 クラシック音楽のコンサートと言えば、華やかなオーケストラによるものと思っている方が多いと思う。しかし、より身近に感じられるコンサートも実は多い。 それが室内楽のコンサートである。編成は様々。ヴァイオリンとピアノ、弦楽四重奏、ピアノとヴァイオリンとチェロによる三重奏などなど。管楽器が加わることもある。

 室内楽の魅力とは、小さな会場で、楽器が近くに感じられること。そして、演奏家の息づかいまで聴こえて来そうな親密な空間が出現することである。オーケストラの世界とはまったく違う音楽体験がそこに待っている。室内楽には音楽的な傑作も多い。

 そこでオススメしたいのが、室内楽ばかりが演奏される「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」だ。 サントリーホールのブルーローズ(小ホール)を会場とし、そこに出現した〝庭〞に様々な室内楽の花が咲く。コンサートの種類も多彩で、出演者の顔ぶれも豪華だ。

 トーク付きのコンサートもある。平日1の午後の1時間、気軽に楽しむことが出来る「プレシャス 1pm」と、 夜19時30分スタートの「ディスカバリーナイト」だ。全4公演ある「プレシャス1pm」では、クラリネット五重奏、ピアノ三重奏、 チェロとピアノ、そしてとても珍しいハープとコントラバスの組み合わせのコンサートが楽しめる。2公演ある「ディスカバリーナイト」では、声楽とピアノ・ トリオの組み合わせに加え、トランペット、パーカッション、ピアノという編成によるコンサートもある。演奏家のトーク付きということで、作品について、あるいは演奏について詳しい話が聞けるのも嬉しい。

 弦楽四重奏を聴きたいという方には、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲を演奏する「ベートーヴェン・サイクル」がオススメだ。380席のブルーローズで聴く室内楽。身近に感じられる室内楽の 世界を体験してみよう。


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