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現代美術の巨匠・横尾忠則が伝統的な画題「寒山拾得」を縦横無尽に描いた「横尾忠則 寒山百得」展9月12日開幕!

 「寒山拾得」は、寒山と拾得という中国の唐時代に生きた伝説的な2人の詩僧である。その世俗にとらわれない暮らしぶりは知識人を魅了し、中国や日本でも伝統的な画題として描かれた。近代文学を代表する作家の、森鴎外、夏目漱石らも「寒山拾得」を取り上げている。

 現代美術の巨匠、横尾忠則も「寒山拾得」を独自に解釈し様々な造形を生み出してきた。新型コロナウイルス感染症の影響により、まるで寒山拾得が達した境地のように俗世から離れたアトリエで創作活動を続けた横尾は、時空を超越し精神のめくるめくままに描き出したのである。

「寒山拾得」シリーズの完全新作102点を一挙に公開する「横尾忠則  寒山百得」展が東京国立博物館の表慶館で開催される。あわせて、特集「東京国立博物館の寒山拾得図─伝統の風狂僧への憧れ─」が同時開催される。

横尾忠則 《2022-12-01》 2022年
横尾忠則 《2022-12-29》 2022年
Photo : K.Kurigami

自らの美術を『生き様でしかない』と語る横尾忠則は、87歳という年齢で100点もの作品を描くことができるのか自問し、自身へ負荷をかけてみようと本展の制作に臨んだ。体調を崩した時期もあったが、約1年半の間に新作を完成させた。各作品は、その日の気持ちで描いたスタイルの異なる100様式。2023年2月には101点目を完成させ、同年6月に新たに1作品を描き、展示作品数は計102点となった。


展覧会名:「横尾忠則 寒山百得」展
会期:2023年9月12日(火)~12月3日(日)
会場:東京国立博物館 表慶館

関連企画 特集「東京国立博物館の寒山拾得図―伝説の風狂僧への憧れ―」
会  期:2023年9月12日(火)~11月5日(日)
会  場:東京国立博物館 本館特別1室
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
休 館 日:月曜日、9月19日(火)、10月10日(火)
  ※ただし9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館

お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/kanzanhyakutoku

 

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