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2024年大河ドラマ「光る君へ」が面白くなる ?! 山梨県立文学館の 特設展「それぞれの源氏物語」

 山梨県出身・ゆかりの文学者を中心に、山梨を描いた作品、さらに、日本文学史上に大きな業績を残した文学者の資料を収集・保存している山梨県立文学館では、10月28日(土)~12月17日(日)の期間、特設展「それぞれの源氏物語」が開催される。

▲与謝野晶子『新訳源氏物語』上巻 1912(明治45)年6月7版・中巻 1912(明治45)年7月再版・下巻一 1913(大正2)年8月・下巻二 1913(大正2)年11月 金尾文淵堂 装幀・挿絵 中澤弘光 山梨大学附属図書館近代文学文庫蔵

 世界最古の長編小説と言われる「源氏物語」は、後世の文学、美術に多大な影響を与え、時代を超えて人々を惹きつけてきた。しかし、文法が難しかったり、わかりにくい和歌も入っていて、なかなか原文を読むことは難しく、苦手意識が先だってしまいがちだ。あるいは、「源氏物語」を漫画化した『あさきゆめみし』を読んですっかりファンになった方も多いのではないだろうか。来年の大河ドラマでは、「源氏物語」を生み出した紫式部を吉高由里子が、紫式部生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本 佑が演じる。きっかけは何であれ、本展は、平安時代中期に成立し約千年にもわたり、読み伝えられてきた「源氏物語」にふれる良い機会になるだろう。
 本展では、与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子、瀬戸内寂聴、林真理子など、近代以降、多くの作家が挑んだ「源氏物語」の現代語訳が、その魅力とともに紹介される。

▲谷崎潤一郎『潤一郎新訳 源氏物語』全12巻 1951年5月~1954年12月 中央公論社 装幀 前田青邨 山梨県立文学館蔵

 会期中には、『謹訳 源氏物語』の著書でも知られる林望(作家・国文学者)、兵藤裕⼰(学習院⼤学名誉教授)の講演会や、飯島薫(つまみ細工作家)による「つまみ細工で和洋装に合うコサージュを作ろう」といったワークショップも予定されている。

特設展 それぞれの源⽒物語
会場: ⼭梨県⽴⽂学館展⽰室C(⼭梨県甲府市貢川1-5-35)
会期: 2023年10⽉28⽇(⼟)〜 12⽉17⽇(⽇)
休 館 ⽇: ⽉曜⽇(11⽉20⽇は開館)、11⽉21⽇(⽕)
開館時間: 9:00〜17:00(⼊室は16:30まで)
HP: https://www.bungakukan.pref.yamanashi.jp/
お問い合わせ:℡.055-235-8080


 

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