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ファン・ゴッホ家のコレクションに焦点を当てた日本初の展覧会「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」

 生前は不遇続きだったが、死後、その魂を揺さぶる力強い感情表現、大胆な色彩、独特の筆致が評価され世界中で愛される人気の画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。これまでゴッホ展は開催されて来たが、本展は、ファン・ゴッホ家が受け継いできたファミリー・コレクションに焦点をあてた日本初の展覧会で、9月12日(金)~12月21日(日)に東京都美術館で開催される。

 フィンセントの画業を支え、その大部分の作品を保管していた弟テオは兄の死の半年後に生涯を閉じ、その後テオの妻ヨーが膨大なコレクションを管理する。ヨーは義兄の作品を世に出すことに人生を捧げ、作品を展覧会に貸し出し、販売し、膨大な手紙を整理して出版するなど、画家として正しく評価されるよう奔走したのである。さらにテオとヨーの息子フィンセント・ウィレムは、コレクションを散逸させないためにフィンセント・ファン・ゴッホ財団を設立し、美術館の開館に尽力した。
 人びとの心を癒す絵画に憧れ、100年後の人びとにも自らの絵が見られることを期待したフィンセントの夢は、数々の作品とともにこうして今日まで引き継がれてきた。
 本展では、ファン・ゴッホ美術館の作品を中心に、ファン・ゴッホの作品30点以上に加え、日本初公開となるファン・ゴッホの貴重な手紙4通なども展示される。

フィンセント・ファン・ゴッホ 《種まく人》 1888年11月 油彩、カンヴァス 32.5×40.3cm ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団) Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)


「傘を持つ老人の後ろ姿が描かれたアントン・ファン・ラッパルト宛ての手紙」 1882年9月23日頃 ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)
Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation) (purchased with support from the Mondriaan Fund, the Ministry of Education, Culture and Science, the VSBfonds and the Cultuurfonds)





ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
会期:2025年9月12日(金)—12月21日(日)
会場:東京都美術館 (東京都台東区上野公園8−36)
開室時間:9:30-17:30、 金曜日は20:00まで (入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜日、 9月16日(火)、 10月14日(火)、 11月4日(火)、 11月25日(火)
※9月15日(月・祝)、9月22日(月)、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)は開室

土日、祝日および12月16日(火)以降は日時指定予約制。
当日空きがあれば入場可。※12月12日(金)までの平日にご来場の場合は日時指定予約は不要。


 


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