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町田市立国際版画美術館「出来事との距離─描かれたニュース・戦争・日常展」

 世界でも数少ない版画専門の美術館として1987年に開館した町田市立国際版画美術館は、奈良時代から現代まで、日本をはじめ海外の版画を収集している。
 6月3日(土)から7月17日(月・祝)には「出来事と距離─描かれたニュース・戦争・日常」展が開催される。
 ニュースや戦争を描いた作品に触れると、その出来事と描かれた時期に距離があることに気づく。古典になぞらえて時事を伝えようとした江戸時代の浮世絵や自身も軍隊経験をもつ浜田知明は、時を経てから戦争に迫る作品を制作した。
 また、マスメディアが報じる出来事をリトグラフに描き出す、松元悠をはじめとする若手アーティストの章も設けられている。「ゴヤが描いた戦争」「戦地との距離」などの章も含め、古今東西のアーティストが、「出来事」に対してどう向き合ったかをみつめたい。

フランシスコ・ゴヤ『戦争の惨禍』より「見るにたえない」1810-20年、エッチング、ラヴィ、ドライポイント、ビュラン、町田市立国際版画美術館蔵
松元悠《蛇口泥棒(長浜市、東近江市、砺波市)》2022年、リトグラフ、個人蔵

「出来事との距離─描かれたニュース・戦争・日常展」
会期:2023年6月3日(土)~7月17日(月・祝)
会場:町田市立国際版画美術館 企画展示室1、2
住所:町田市原町田4-28-1
開館時間:平日10:00~17:00 土・日・祝日10:00~17:30
※入場は閉館30分前まで 
休館日:月曜日 *ただし7月17日(月・祝)は開館
観覧料:一般800円、大・高校生400円、中学生以下無料
問い合わせ:042-726-2771
公式サイト:http://hanga-museum.jp/


 

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