今世紀最大のスペクトル超大作と呼び声の高い映画『ナポレオン』が、12月1日(金)より、全国公開となる。現地時間11月14日夜(日本時間:11月15日早朝)に映画『ナポレオン』ワールドプレミアに、ナポレオンを演じたホアキン・フェニックス、妻・ジョゼフィーヌを演じたヴァネッサ・カービー、そしてリドリー・スコット監督らがレッドカーペットに登場した。会場は、パリ8区のサル・プレイエル。ナポレオンが率いたアウステルリッツの戦いでの大勝の記念に建てられた【凱旋門】にも程近い巨大コンサートホールだ。そこに敷き詰められたレッドカーペットには、世界各国の取材陣とファンが参加した。

アカデミー賞®作品賞受賞の『グラディエーター』や『オデッセイ』を手がけた巨匠・リドリー・スコット監督が長年魅了されてきたナポレオンの物語に挑んだ本作は、カメラ11台、集められたエキストラは、総勢8000人! 膨大な製作費をかけヨーロッパロケを敢行した。宮殿や大邸宅、さらにナポレオン1世の首席画家・ジャック=ルイ・ダヴィッドの描いた『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠』そのままリアルタイムで見ているような映像で再現されている。さらに後半部分は大砲の爆発、倒れる馬、斬首、凍てつく氷の上で馬が氷を衝き破る戦闘シーンなど、ここまでリアルな映像はさすがだ。

歴史に名を刻むフランスの皇帝ナポレオン。1789年、自由、平等を求めた市民によって始まったフランス革命。マリー・アントワネットが斬首刑に処され、国内の混乱が続く中、天才的な軍事戦略で諸外国から国を守り皇帝まで上り詰めたナポレオン。フランスを守るための戦いが、いつしか戦略、そして征服へと向かっていく。彼を駆りたてたものは、いったい何だったのだろうか──。『ジョーカー』でアカデミー賞俳優のホアンキンの演じるナポレオン。18世紀のヨーロッパにタイムスリップすれば、現在世界で悲しい戦争が勃発しているが、ナポレオンの悲劇から多くのことを学ぶであろう。