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7月23日は、石原裕次郎夫人、北原三枝(石原まき子さん)のお誕生日!二人が共演した『俺は待ってるぜ』はじめ日本初の女性映画プロデューサー・水の江滝子の企画による日活映画がDVDで蘇る!

 日劇ダンスチームのダンサー出身で、すらりとした長身、ボーイッシュな八頭身美人の北原三枝は、昭和27年に松竹に入社した。『カルメン純情す』でデビュー後、29年に日活に移籍。どんな役柄にも確固たる存在感をみせ、『狂った果実』で石原裕次郎と共演。〝太陽族スター〟として一時代を築いたが、35年12月に裕次郎と結婚し引退した。7月23日は北原三枝こと石原まき子さんのお誕生日である。

 一方、松竹歌劇団に戦前の第1期生として入団した水の江滝子は、男役で「男装の麗人」の異名を取り、「ターキー」の愛称で国民的人気を博した。その後日活とプロデューサー契約をし、日本初の女性映画プロデューサーとなり、石原裕次郎を筆頭に、浅丘ルリ子、長門裕之、岡田真澄、和泉雅子、赤木圭一郎ら多くの俳優や、中平康、蔵原惟繕といった監督を発掘したのである。戦前は国民的女優、戦後はカリスマプロデュサーとして活躍した水の江滝子だが、今年は日本映画初の女性プロデューサー誕生70周年記念の年となり、3月には、植草克秀を演出に迎えた凰稀かなめ主演のミュージカル「TARKIE~伝説の女たち~」が上演された。松竹歌劇団のスターとして活躍し数十万人のファンクラブ会員を抱えた水の江滝子の戦前~戦後の活躍を歌とダンス満載で描き、圧倒的好評のうちに千秋楽を迎えた。

 さらに6月29日からはラピュタ阿佐ヶ谷で「日活映画黄金時代 水の江滝子レボリュ ーション!」として水の江滝子プロデュースによる全36作品をおよそ2ヶ月にかけて特集上映! 「昭和芸能界のカリスマ」として水の江滝子の注目度が上昇している。

 そして2025年10月8日(水)には、水の江滝子がプロデュースした名作の数々がリリースされることになった。石原裕次郎、北原三枝主演の傑作サスペンスドラマ『俺は待ってるぜ』(Blu-ray)、石原・北原の黄金コンビが拡げる痛快無類のアクションドラマ『錆びたナイフ』(Blu-ray)を先ずご紹介しよう。

【ストーリー】
横浜の波止場にある小さなレストラン「リーフ」のマスター・譲次は、かつてボクサーだったが、喧嘩で人を殺してしまったことをきっかけに引退し後悔と失意の日々を送っていた。そんな譲次はある日、港をさまよっていた歌手・早枝子を救う。早枝子は元オペラ歌手だったが夢破れ、場末のスナックで歌手をしていたところ、そのオーナー・柴田と喧嘩し店を飛び出してきたのだ。早枝子は「リーフ」で働きだし、やがて譲次と早枝子は惹かれ合うが、そこに柴田が姿を現す…。

【キャスト】
石原裕次郎、北原三枝、小杉勇、植村謙二郎、二谷英明、波多野憲

【スタッフ】
製作:水の江滝子、監督:藏原惟繕、脚本:石原慎太郎
Ⓒ1957 日活株式会社

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