1800年代後半〜1900年代のエクアドルは、最⾼級のカカオ「Nacional」の⽣産に⼒を⼊れていた。フローラルでフルーティーな独特のアロマをもち、希少品種であったことから、ヨーロッパのチョコレート・メーカーがこぞって使⽤し、エクアドルは世界⼀のカカオ⼤国だった。しかし100年ほど前、エクアドルを襲った2つの⾵⼟病によって、そのカカオは絶滅する。ところが2007年、 Nacionalと全く同じDNAをもつカカオが、突然ペルーの⼭奥の⼩さな村で発⾒され⼤事件となった。
「green bean to bar CHOCOLATE」代表・安達建之は、幻のカカオの謎を解くためペルーへ向かう。
Nacionalを守りたい⼈、使いたい⼈、⼀儲けしたい⼈…。幻のカカオは、⼀体どこにあったのか?
南⽶からアフリカまで赴き、制作に4年の歳⽉をかけた⻑編ドキュメンタリーがいよいよ公開される。



『The Taste of Nature II 幻のカカオを探して』
監督/出演:安達建之
出演:クロエ・ドゥートレ・ルーセル ほか
Story Producer:壽福憲太 Production Manager:中村まりな
Produced by UNCOLORED
2025|⽇本|60分予定|ドキュメンタリー 配給:UNCOLORED
安達 建之(あだち たてゆき)プロフィール
ネイチャー・フォトグラファー / 起業家 / 編集者 1970年、東京⽣まれ。2001年に株式会社ロイヤル・アーツを設⽴し、サンフランシスコと東京を拠点に、世界を⾒渡すビジネスを展開。2015年には「green bean to bar CHOCOLATE」を創業し、クラフトチョコレートの⽂化を⽇本に根づかせた。アフリカ・アジア・中南⽶など世界各地を訪れ、“世界で最も美しいカカオ”を求めて現地に⾶ぶ。2019年にはボリビアに研究所を設⽴し、品種保存と発酵技術の⾰新にも取り組む。チョコレートブランドとして国際⼤会で10度の⾦賞を受賞。2021年より「⼤⾃然をテーマにしたネイチャーフォトグラファー」としての活動を本格化。写真集『Into the deep forest(2021)、『Ngorongoro クレーターに⽣きる野⽣の家族』(2022)、『SERENGETI 100万頭のヌー』(2022)、『LION NIGHT』(2023)、『LION NIGHT -満⽉のREAL-』(2025)を発表。2024年1⽉、東京⻘⼭スパイラルガーデンで初の写真展を開催し、2025年6⽉にはルーヴル美術館内の装飾芸術美術館で写真展を開催。現在は、⾃らが編集⻑を務める『Uncolored Magazine』を通して、「栄養と好奇⼼があれば、世界はきっとおもしろい。」という思想のもと、⾃然、クラフト、思想、スポーツを横断する創作活動を展開している。