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くぜ てるひこ
1935年、東京都杉並区阿佐谷に生まれる。60年に東京大学文学部美学美術史学科卒業後、ラジオ東京(現TBSテレビ)入社、演出家、プロデューサーとしてテレビ史に残る数多くの作品を制作。78年にTBSを退社、カノックスを設立。同年映画『夢一族』で映画監督デビュー。また、87年に出版された処女作『昭和幻燈館』を皮切りに作家活動を開始。小説、エッセイ、評論など幅広く執筆活動を行う。テレビの演出に本文で紹介の他「真田幸村」「おはよう」「さくらの唄」「虹子の冒険」「向田邦子新春ドラマ・春が来た」「刑事ヨロシク」「あとは寝るだけ」「危険なふたり」「恋子の毎日」「花嫁人形は眠らない」「艶唄・旅の終りに」「キツイ奴ら」「明日はアタシの風が吹く」「華岡青洲の妻」「雁」「にごりえ」「夫婦善哉」「恍惚の人99」「碧空のタンゴ」「センセイの鞄」「夏目家の食卓」など多数の作品がある。ドラマ「女正月」他の演出で芸術選奨文部大臣賞、作詞を手がけた香西かおり「無言坂」でレコード大賞、小説『一九三四年冬─乱歩』で山本周五郎賞、小説『聖なる春』で芸術選奨文学部門文部大臣賞小説賞、小説『粛々館日録』で泉鏡花文学賞、さらに紫綬褒章など受賞・章歴多数。97年『浅草慕情─なつかしのパラダイス』で初の舞台演出以後、毎年舞台演出にも取り組んだ。06年に70歳で永眠。