彫刻家・舟越桂、55年の森の中へ─遠い目の人物像が問い続けたもの

INFORMATION

彫刻の森美術館 開館55周年記念
「舟越桂 森へ行く日」

箱根町に所在する、彫刻の森美術館は、開館55周年を迎える。自然の中で鑑賞者と芸術家が交流する場として誕生した日本で初めての野外彫刻美術館である。作品は芸術家の言葉であると考える本館が、55周年の記念として本展を企画、前年の3月から準備が進められたが舟越は開催を見ずして癌に斃れた。しかし最期まで本展の実現を望み、励んだ舟越桂の意思が尊重された展覧会である。「僕が気に入っている」「人間とは何か」「心象人物」「『おもちゃのいいわけ』のための部屋」の4つの展示室から構成されている。また、入院中も絶えず描いていた創作のためのイメージデッサン。創作の源ともいえるその貴重な内容を舟越自らが語った映像で紹介される。

《樹の⽔の⾳》2019年 楠に彩⾊、⼤理⽯ 西村画廊蔵 Photo: 今井智己 © Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery
※この写真は所蔵者の許可を得て撮影しています。実際の展示風景と異なります。

会期:2024年7月26日(金)~11月4日(月・振)
会場:彫刻の森美術館 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
展示室:本館ギャラリー
時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:年中無休
観覧料:大人2,000円、大学・高校生1,600円、中学・小学生800円 未就学児無料
お問い合わせ:0460-82-1161
公式サイト:https://www.hakone-oam.or.jp/

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