今作のゲストには藤岡真威人、大友花恋といった、若手の俳優たちが迎えられた。

「藤岡真威人さん、大友花恋さんといった若い俳優さんたちをゲストに迎えることができて、とても新鮮でした。新鮮さの中にも、若い方たちには鋭い感性や、若さから生まれる美しいリズムなどもあって、芝居をする上での心地よい緊張感もありました。役を演じる間合い、リズムなど若いからこそ生まれるそんな魅力は、この作品は必ずいいものに仕上がるという確信をもたらしてくれました」と、8作目まで続けられているからこその若い俳優との出会いを、劇中の台詞にたとえ「得難い宝物」だったと言う。
ここで、今回ゲストに迎えられた若い2人の俳優の言葉も紹介しておこう。清左衛門と心を通い合わせることになる青年剣士・信次郎を演じた藤岡真威人は、「世界観がすでにできあがっている作品の中に、どう溶け込んでいけるのかと思っていましたが、1シーン、1シーン、共演者の方々と僕が自由にキャッチボールできるように、北大路欣也さんや、スタッフの方々がムードを作ってくださいました。俳優としての今後の成長につながるはずだと実感できた京都での一か月間でした」と語った。

藤岡演じる青年剣士が心を奪われる巫女・照日を演じた大友花恋は、「長く愛され続けている作品の世界に飛び込むのは、背筋が伸びる思いで緊張する中、北大路欣也さんには、初対面のときから守っていただいている、育てていただいていることを実感する日々でした。未熟な私に、一役者として真正面から向き合ってたいただき、俳優としての自信につながる責重な時間を過ごさせていただきました」と語った。大先輩から学べることがいかに大切かを実感できる、俳優として幸せな撮影だったという若い2人。言葉だけではなく、現場での佇まいなどからも、学ぶことの多い、やはり〝 得難い宝物〟のような時間だったと言う。いい作品を作り上げるという志を一つにしたスタッフたちが常にディスカッションを重ねながら、作品を仕上げていく「三屋清左衛門残日録」の撮影がいかに幸せな現場だったかが伝わってくる。

若いころから撮影所で見てきた、時代劇のプロフェッショナルによる見事な仕事が今なお感じられる「三屋清左衛門残日録」の撮影現場を通して、感動を覚えるとともに、時代劇には、まだまだ未来があるとしみじみと語る北大路欣也。時代劇「三屋清左衛門残日録」は、観終わった後に、涼風のようなすがしがしさと、陽だまりのような温もりを感じさせてくれる人間ドラマとしての魅力がある。
◆ 3月8日(土) よる7:00 ほか時代劇専門チャンネルにてチャンネル初放送
シリーズ最新第8作「三屋清左衛門残日録 春を待つこころ」(2024年:オリジナル時代劇)

シリーズ待望の最新第8作が、いよいよ時代劇専門チャンネルでチャンネル初放送される。主人公の三屋清左衛門を演じるのは、もちろん北大路欣也。今作では、清左衛門が固い絆で結ばれた若い武士を時に見守り、時に一緒に戦いながら、「人生とは?」、そして「大切なものを守る武士の生き方」を見いだしていく。さらに、過酷な運命に翻弄されながらも惹かれ合うふたりの若者の恋心という、これまでのシリーズにない物語も描かれる。シリーズに新たな息吹を吹き込む「残日録」の誕生となった。清左衛門は、権力の闇に翻弄される若き恋を守ることができるのか。優香、麻生祐未、伊東四朗などお馴染みのキャストに加え、今作には、藤岡真威人、大友花恋、大貫勇輔ら若手俳優たちが参加し、シリーズの新たな味わいとなっている。
原作:藤沢周平『三屋清左衛門残日録』(文春文庫刊)/ 「三月の脆」(文春文庫『玄鳥』所収)
出演:北大路欣也
優香 松田悟志 小林綾子 藤岡真威人 大友花恋 大貫勇輔
谷田歩 天宮良 金山一彦 マギー 春海四方 菅原大吉
栗塚旭 伊東孝明 田井克幸 田根楽子 伊藤麻実子 小宮有紗 本郷弦 佐藤流司
金田明夫 麻生祐未 伊東四朗
監督:山下智彦 脚本:いずみ玲 音楽:栗山和樹
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