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第四景 

シモキタ・アフター5

TOWN STORY 2017年7月1日号より


下北沢散歩も今回で最終回。一年間、下北沢の町を歩き続けてわかったことがある。それは、住民も、町を訪れる人もそれぞれの下北沢観を持っているということ。そして、朝から深夜までこの小さな町はいつの時間も活気にあふれているということだ。深夜12時をまわり、終電後もこの町には人々のエネルギーが満ちている。劇場やライヴハウスが多く、芝居やライヴがはねた後から町の第二ステージが幕を開ける。それは成熟した大人の時間である。そこで、今回は、アフター5に訪れたい店をご紹介したいと思う。散歩人は世田谷で生まれ育った文学座の俳優・横田栄司さん。横田さんにとって下北沢は、自転車や散歩で訪れる庭のような場所。横田さんと一緒の 〝シモキタ〟のトワイライトから夜への散歩は明日へのエネルギーを満たしてくれる、ビタミン補給の時間となった。

photograph by Tadashi Okakura

 小田急小田原線の梅ヶ丘で生まれ育った文学座所属の俳優・横田栄司さん。舞台を中心に活躍し、年間4、5作品の舞台に出演。中でも蜷川幸雄さん演出作品での印象が強く、2009年から2010年にかけての2年間には実に9本もの蜷川作品に出演している。舞台に縁のない読者の方々にはなじみのうすい俳優かもしれないが、TOTOのCMでの「菌の親子」のビッグベン役とご紹介すれば、頷く方も多いのではないだろうか。実際、今回の町歩きでも訪れる先々で、「ビッグベンですよね」 と声をかけられていた。

 最近では「家政婦は見た!」をはじめとするテレビドラマや映画など映像作品への出演も多くなってきている。世田谷育ちの横田さんにとって、下北沢は若いころから友人たちと遊び、酒を飲む場所であり、芝居を観るために訪れる町だった。そして、数々の思い出を刻んだ町でもある。初夏の陽射しのせいか、夕暮れを感じさせない時間ではあるが、アフター5巡礼をスタートさせた。

横田栄司さんの訪れたイタリアンレストラ「ミルヴァン フィオーリ」、音楽好きの溜り場「ミュージック・バー・ロッカホリック 下北沢」、酒飲みの大人たちを悦ばせる酒と肴の店「両花」は、下記をクリックしてご高覧ください。

2017年7月1日 Vol.32より
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