「成城学園前」の住人御用達の看板店を訪ねる
TOWN STORY 2018年10月1日号より
沿線グラフィティの第一回は成城学園前だった。〝東宝撮影所の青春〟と題し、俳優の夏木陽介さんと町を歩いた。その夏木さんも、2018年1月に鬼籍に入られた。再び成城学園前を訪ねることにした。今回は、成城に暮す人々に愛される、いわば住人御用達の店をご紹介したい。古くから映画人たちが暮す町として知られる成城だが成城住人である映画人たちも店の常連であるようだ。散歩人は映画、テレビドラマで活躍中の俳優・淵上泰史さん。それぞれの店から、何かしらの成城テイストというものが見えてくるに違いない。 Photograph by Ayumu Gombi
撮影所に行くために駅を利用することはあるが、成城の町を散歩したことはないという俳優・淵上泰史さん。俳優になる前はプロサッカー選手を目指し、ガンバ大阪ユースチームにも所属していた時期がある。その後俳優を志し、デビュー前ながら世界的に知られる写真家ブルース・ウェーバーの被写体に本人から抜擢されたり(すごい体験をしたのだということを、俳優になった後に知ったと言う)、レスリー・キーの写真集にも参加するなど順調な幕開きかと思われたが、芸能事務所もなかなか決まらず、プロダクションに所属後も、順風満帆というわけにはいかなかった。淵上さんが注目されるきっかけとなったのが、2013年にGoogleのコマーシャルで演じた、生徒にダンスを教えるために懸命にレッスンに励む新米体育教師の役だった。以降、映画やテレビドラマなどでさまざまな俳優の顔を見せている。



淵上泰史さんの訪ねた住人の健康を気遣う中国料理店「桂花」、創業100年の大看板「成城凮月堂」、日常も〝晴れ〟の日も住人の口を悦ばせる和食の「日本料理 成城きた山 本店」は、下記をクリックしてご高覧ください。