玉川学園前、学生街で大人の居場所を訪ねて
TOWN STORY 2019年1月1日号より





小田急小田原線の各駅停車駅、玉川学園前。駅名の通り、玉川学園幼稚部、小学部、中学校、高等学校、それに玉川大学がある、学園都市の趣だ。新宿方面からは学園の敷地内を走行するので、キャンパスの風景がよく見える。南口には、狭い道路に店が立ち並び、学生たちでにぎわう。北口方面には、広大なキャンパスがあり、住宅街が広がる。学生たちが多く行き交うこの町で、大人の居場所を探すべく、今回は北口に焦点をしぼることにした。一緒に町を歩いてくださるのは、俳優の宍戸開さん。 かつて玉川大学に在籍していた宍戸さんにとって約30年ぶりの訪問となる。30 年という時を経て、この町とどんな再会劇が幕を開けるのか、乞うご期待。
玉川学園前駅の改札では、すでに到着していた宍戸開さんの出迎えを受けることになった。学生時代に成城学園前の自宅から小田急線で通っていた当時を懐かしんで、小田急を利用したとのこと。この駅には急行は止まらないので、新宿から訪れるには、手前の新百合ヶ丘で各停に乗り換えるか、町田まで行き一つ戻るのが早い
約30年前玉川大学文学部芸術学科演劇専攻の学生だった宍戸さん。
北口方面に出て開口一番、「町並みがずいぶん変わりましたね、駅舎はそのままのようですが」と。
ブラブラと町を歩きながらも店を見つけては、「いろんな店ができたんですね。当時は飲み食いできる店は少なく、チェーン店もなかったので、ほとんど町田まで出かけてましたよ」と町の変貌ぶりに、〝今浦島〟 の心境らしい。
まずは、事前に予約しておいたフランス料理レ・ミレジムへ。


宍戸さんが紹介してくださったのは、完全予約システムのフレンチレストラン「LES MILLESIMES フランス料理 レ・ミレジム」、住民に愛され続けて21年の夫婦で営む町のケーキ屋さん「Lis Colline リスコリヌ 」、大人たちが居場所を見つけたイタリアンレストラン「Ristorante Mi dica リストランテ ミ ディーカ」。下記をクリックしてご高覧ください。