生田の商店街を抜けると洋食の風が吹いた
TOWN STORY 2018年4月1日号より
小田急小田原線各駅停車で新宿から約35分、向ヶ丘遊園と読売ランド前にはさまれた駅、生田。前後の2駅とは違って、乗降客のほとんどは地元住人のようだ。
だからこそ、どんな町なのか興味が募る。商店街を歩いてみると豆腐屋、魚屋、八百屋といった昭和から続く店が健在で、居心地の良さを感じさせる。
おそらく、ここに生田という町の魅力があるのだろう。そんな旧い佇まいの町の、違う表情に出合ってみたくなった。今回の散歩人である俳優の迫田孝也さんと一緒に生田のサムシング・ニューに出合う散歩が始まった。
生田の町は、やはり初めてという俳優の迫田孝也さんとは駅の改札で待ち合わせた。迫田さんといえば、三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ「真田丸」で堺雅人さん演じる真田信繁の右腕である矢沢三十郎頼幸を演じ、話題を呼んだ。迫田さん自身も「大河ドラマの存在は大きかった、現在の俳優としての僕の核にある」と、「真田丸」の影響力の大きさを改めて実感している。映画、舞台、ドラマと三谷作品の常連でもある。現在、同じく大河ドラマ「西郷どん」で薩摩ことばの指導を担当しているが、ファンにとっては出演も期待したいところだろう。
若い世代の人たちが頻繁に改札から降り立ってくるのが意外だったが、明治大学生田キャンパスに通う学生たちのようだ。さて、北口と南口、どちらへ向かうかと考え、商店街があるらしい北口方面への駅階段を下りることにした。



迫田孝也さんが訪ねた食パンが人気の町のパン屋さん「ラ マン キ パンス」、生田初のイタリアン「ラディーチェ」、町の洋食屋の雰囲気を宿すフレンチレストランの「ビストロ ドゥース」は、下記をクリックしてご覧ください。