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光るバイプレーヤーとしての存在感、小市慢太郎さん

人がアートでつながる街「新百合ヶ丘」を楽しむ

TOWN STORY 2012年4月1日号より

30年前の〝まちびらき〞当初から芸術・文化が息づく〝まちづくり〞を進めてきた新百合ヶ丘。
昭和音楽大学、日本映画大学、川崎市アートセンターなど芸術関係の施設も充実しており、芸術文化を身近に親しめる街として、さまざまな分野の文化の催しをそろえた〈アルテリッカしんゆり〉をはじめ、音楽祭、映画祭など市民参加のアート・イベントも盛んだ。
芸術や文化を〝まちづくり〞に発展させていくという取り組みにはどこかインテリジェンスを感じさせる。
アートという言葉に誘われて、俳優の小市慢太郎さんとともに〈しんゆり〉の街を訪ねることにした。

 新百合ヶ丘の街を歩いてみて知ったのは、この街がアートと人々とのつながりをとても大切にしている街だということである。映画監督の今村昌平が開校した横浜放送映画専門学院を前身とする日本映画学校(現在は日本映画大学)がある街であり、ヨーロッパのオペラ劇場にひけをとらないオペラ、バレエ、ミュージカルなどが上演できる1300席以上の客席を誇る総合劇場がある昭和音楽大学のキャンパスもこの地にある。横浜放送映画専門学院、日本映画学校の時代も含めて、日本映画大学は映画監督の三池崇史、佐々部清、李相日、脚本家・劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチ、鄭義信などを輩出している。ウッチャンナンチャンやいっこく堂も同校の出身である。


 また、街をあげての芸術イベントも盛んで、例年6月から7月には〝音楽の街 あさお〞をキャッチフレーズに音楽を通して地域の交流をはかる〈麻生音楽祭〉、秋には〈KAWASAKIしんゆり映画祭〉が開催されており、淀川長治、今村昌平、新藤兼人、浅丘ルリ子、原田芳雄、役所広司など、これまでにも多彩な映画人たちが参加しているだけでなく、日本映画大学の学生制作作品の上映は〝芸術のまち〞を謳うしんゆり映画祭ならではの企画だろう。そして、ゴールデンウィークの時期に開催されるのが音楽、映画、演劇、伝統文化など様々な芸術分野の催し物をそろえた芸術祭〈アルテリッカしんゆり〉である。
 ちなみに〝アルテリッカ〞とはイタリア語で〝豊かな芸術〞という意味である。そんな街のありように興味をひかれ、春まだ浅き日、俳優の小市慢太郎さんと新百合ヶ丘へと出かけてみた。小市さんは俳優として活動するほか、絵画、舞踊と表現活動の域を広げており、まさに総合アーティストと呼ぶにふさわしい人物。

小市慢太郎さんが訪れた「川崎市アートセンター」「ウィーン菓子工房 リリエンベルグ」は、下記をクリックしてご高覧ください。

「新百合ヶ丘ときいて、新興住宅地にありがちな雰囲気の街をイメージしていたのですが、奥行きのある魅力的な街でした。今回うかがった店はいずれも、また訪れてみたくなるところばかりです。そして、芸術に携わる俳優の一人としてこの街の人々と結びつきを持つことができたらと思っています」と、小市さんも新しい出会いを楽しんでいた様子である。

こいちまんたろう
俳優。1969年大阪市出身、同志社大学卒業。俳優のほか絵画、舞踊など総合アーティストとしても活躍。映画『ココニイルコト』『張り込み』『機関車先生』『クイール』『パッチギ』『隠し剣 鬼の爪』『Dear Friends』『犯人に告ぐ』『象の背中』『ハゲタカ』『劒岳 点の記』『死刑台のエレベーター』『交渉人 THE MOVIE』、テレビ「救命病棟24時」「秘太刀 馬の骨」「アテンションプリーズ」「セーラー服と機関銃」「ハゲタカ」「風林火山」「ガリレオ」「パーフェクト・ブルー」「龍馬伝」「鉄の骨」「ナサケの女~国税局捜査官~」「てっぱん」「下町ロケット」「とんび」「運命の人」、舞台『阿修羅の瞳』『おはつ』『パウダア』『アンナ・カレーニナ』『TAKE FLIGHT]』『パッチギ!』など多数の出演作がある。

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