一番、心が洗われる気がして「面白かった!」と感じたのは、つげ義春原作の映画『旅と日々』です。あの「何も起こらない静けさ」が、万博業務という巨大で喧騒に満ちたプロジェクトから離れたいという、私の切実な願望と完全に一致しました。CGやAIが作る華やかなヒーロー像が溢れる時代に、あえて虚無感と静謐さを追求する作品がロカルノで金豹賞を受賞したというのも、痛快で痛烈な皮肉に感じられます。夫と二人、映画館の暗闇で静かな旅を体験し、帰り道で「あの空白の時間に何を感じたか」を語り合いたい。これは、心の最高の休息になるはずです。そしてもちろん、長嶋茂雄さんの写真展も、青春の記憶を呼び覚ます最高の贈り物。本当にありがとうございます。









