昭和の風景、昭和の町の〝昭和の「泣ける映画」は秋の別れのシーンと発車のベルが鳴っている〟ですが、私が働いていた会社は転勤がそれなりにあり、もうバブル後であったが私が勤務していた頃は地方に転勤になる人を東京駅の新幹線のホームで見送るという文化がまだ残っていた。古い日本の会社の体質の象徴のようで当初は冷めた目で見ていたのだが、いや実際に参加してみると発車間際の乗車を促すアナウンス、そして発車のベルを聞いていると色々な思いがグアッと込み上げてきて自分でもびっくりしたことを今でもよく覚えている。「駅は人の心を感傷的にさせる」、そうだったのか。