星 由里子さんへ

神田生まれの庶民性と清楚なお嬢様のイメージを備える星 由里子さんは、そんな昭和映画の代表女優だ。

「えっ、隣に、こんない近くに座ってもいいんですか」と照れながらも嬉しそうに「念ずれば通ず、夢は実現するんですね」と。「先日、箱根の北原さんのミュージアムに伺ったんですよ」という星さんの思いがけない発言に、お会いできなかったことを悔しがる北原さんだが、この日は星さんの一日だけの恋人を楽しんだようだ。神田生まれの星さんと京橋生まれの北原さん。ウマが合うのか、東京っ子としての子ども時代の話から、もちろん若大将の話まで、終始笑いの絶えない撮影と相成った。

 

 澄ちゃんの一番ぐっとくる姿は、若大将が澄ちゃんのためにギターを弾きながら歌う、その横に寄り添って、優しい眼差しで聞き惚れている、その様子。今回の写真撮影は、そのシーンを再現したような、僕自身がまるで若大将になって映画の中に入ってしまったような、まさに夢のようなひとときでした。気分はすっかり若大将です。

 実は50歳を過ぎてからエレキギターを始め、今では月に一度のライブをやっているのですが、澄ちゃんに、いえ、星 由里子さんに聞いていただけるその日を夢見て、練習に励むことにします。

『若大将シリーズ』のみならず、『河のほとりで』『颱風とざくろ』『千曲川絶唱』『花と龍』なども心に残る映画でした。数々のテレビドラマや舞台でも活躍なのは、もちろん存じています。ただ、僕の中では、今でも澄ちゃんのイメージオンリーなのです。星 由里子さんといえば、澄ちゃん。僕のように、このイメージを抱き続けている団塊世代の男たちはたくさんいます。でも、実際に星さんにお会いできて、澄ちゃんを超えた星 由里子さんの魅力にノックダウンの僕は、これからさらに、女優・星 由里子さんの応援団としてヒートアップしそうです。やはり星 由里子さんは、僕の永遠の恋人〝澄ちゃん〟なのです。


2012年10月1日 Vol.13より

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