本年は世界的な巨匠・大島渚監督の逝去から10年になる。大島監督は、若き日に松竹撮影所で制作した『青春残酷物語』(1960)や『日本の夜と霧』(60)、独立プロ「創造社」を基盤に『絞死刑』(68)、『少年』(69)、『儀式』(71)といった問題作、そして世界をセンセーションに巻き込んだ国際的合作『愛のコリーダ』(76)や『戦場のメリークリスマス』など、日本映画史に残る名作を生み出した。大島監督の45作品(34プログラム)が上映される大規模な企画上映「没後10年 映画監督 大島渚」が、国立映画アーカイブ 小ホールで開催される。
本上映では、大島が手がけた唯一の連続テレビドラマ『アジアの曙』全13話も一挙上映される。また会期間中には、トークイベントも開催。4月11日(火)15:00『少年』の回に夫人であり女優の小山明子さん、18:30『わが映画人生 黒澤明監督』の回に映画監督の子息、大島新さん、4月15日(火)15:30『御法度』の回に映画監督の成田裕介さん。いずれも聞き手は映画評論家の樋口尚文さん。
企画上映「没後10年 映画監督 大島渚」は、4月11日(火)~5月28日(日) *月曜休館
なお、上映企画と連動して、展覧会「没後10年 映画監督 大島渚」が開催される。会期は4月11日(火)~8月6日(日) 国立映画アーカイブ展示室(7階)にて。