21.12.02 update

芸能生活60周年を前に新作舞台に挑む 永遠の青春スター・舟木一夫

シリーズ インタビュー
PEOPLE frontline
 
Vol.1

舟木一夫

詰襟姿で鮮烈なデビューを飾った18歳が、
2022年には芸能生活60周年を迎えるという。
舟木一夫は、60年間「高校三年生」を歌い続けてきたのだ。
12月12日で喜寿を迎える舟木は、現在も全国でコンサートを開催し、
コロナ禍以前には、年間約30万人の観客が、会場に足を運ぶ盛況ぶり。
舟木がもうひとつ力を注いでいるのが、舞台での娯楽時代劇の上演だ。
1997年に初登場以来、現在新橋演舞場をメインとし、
本年も12月に、通算18回目となる当劇場にて特別公演を上演する。
演目は浅田次郎のベストセラー小説を舞台化した『壬生義士伝』。
舟木は主人公の吉村貫一郎という〝義〟に生きた男を演じる。
そして、第二部の昼・夜別構成のシアターコンサートで、
観客たちは舟木と一緒に一気に60年という時をあの頃に遡る。
芸能最前線で活躍を続ける舟木一夫の今の言葉をお届けしよう。

文=二見屋良樹
協力=新橋演舞場宣伝部、松竹写真室

 新型コロナウィルス問題により、昨年来、多くの芝居公演が中止や延期を余儀なくされた。中には、総稽古も済ませ、初日を迎えるばかりという段階で中止となった公演もあった。昨年9月に実施を予定されていた、新橋演舞場での『舟木一夫特別公演』も、延期を余儀なくされた。いつまで、という期限の見えない中での延期という決断だった。実は、弊誌「コモ・レ・バ?」でも2020年7月1日号の表紙には、舟木一夫さんと、初共演となる高橋惠子さんにご一緒に登場いただくことが決定していたが、公演の延期と共に実現がかなわなくなり、弊誌の発行もしばらくの間、見合わせることが決定し、現在もWeb版でお届けしている状況である。

 いまだに再開の目処が立たない公演も多いなか、12月3日、まさに満を持して『舟木一夫特別公演』の幕が上がることになった。弊誌でも、Web版にて、4年ぶりに舟木一夫さんにご登場いただくことが実現した。今回の公演中に喜寿を迎え、来年は芸能生活60周年というアニバーサリーイヤーを控えているが、舟木さんの年代で大劇場での一か月公演の座長を務める現役ぶりには目を見張らされる。 「観客数などもまだ以前通りというわけにはいかない状況ですが、コロナ問題を機に新たな形態の仕事環境が推奨されるなど、人々の生活スタイルが見直された結果、それが現在の時流に合ったものとして、コロナ収束後でも存続していきそうな傾向が見られます。芸能の世界でも、試行錯誤しながらコロナ禍なりの芝居の上演形態や、ライブのありようなどが試みられています。コロナが収束したからといって、すべてがコロナ以前と同じような興行形態で、お客様が戻ってくるかと言えば、そうではないのではないかと。ならば、自分たちが少しでも歩みを進めていくことで、新しい興行形態というものが出てくるかもしれない。そんな思いが今回の公演の実現につながりました。誰かが動くことが、それぞれの時代に副ったありようの基になってくるんじゃないでしょうか」

1 2 3 4

映画は死なず

新着記事

  • 2024.05.28
    小田急電鉄の子育て応援マスコットキャラクター「もこ...

    6月4日から運行開始

  • 2024.05.28
    泉屋博古館東京 企画展「歌と物語の絵 ─雅やかな...

    6月1日(土)~7月21日(日)

  • 2024.05.27
    夏本番! ゲリラ豪雨の浸水を防いでくれる止水製品を...

    都市に起こる「内水氾濫」とは?

  • 2024.05.27
    駅前に佇む樹

    【スマホ散歩】孤高に聳え立つ

  • 2024.05.27
    仲代達矢と双璧をなす「俳優座」の逸材、平幹二朗は演...

    スケールの多い演技で、数々の賞を受賞

  • 2024.05.24
    吉永小百合とのコンビによる純愛路線映画『泥だらけの...

    日活青春スターとして忘れられない存在

  • 2024.05.24
    バブル期からの拝金主義で「他人を思いやることの大切...

    6月14日(金)全国公開

  • 2024.05.23
    イギリス新作映画初登場でナンバーワンの大ヒット!ま...

    6月7日(金)全国公開

  • 2024.05.23
    ホキ美術館「作家の視線─ 過去と現在、そして…」観...

    応募〆切:6月30日(日)

  • 2024.05.23
    明治期の数少ない近代洋風建築の「フェリーチェガーデ...

    6月1日(土)リニューアルオープン

特集 special feature 

わだばゴッホになる ! 板画家・棟方志功の  「芸業」

特集 わだばゴッホになる ! 板画家・棟方志功の 「芸業...

棟方志功の誤解 文=榎本了壱

VIVA! CINEMA 愛すべき映画人たちの大いなる遺産

特集 VIVA! CINEMA 愛すべき映画人たちの大いな...

「逝ける映画人を偲んで2021-2022」文=米谷紳之介

放浪の画家「山下 清の世界」を今。

特集 放浪の画家「山下 清の世界」を今。

「放浪の虫」の因って来たるところ 文=大竹昭子

「名匠・小津安二郎」の生誕120年、没後60年に想う

特集 「名匠・小津安二郎」の生誕120年、没後60年に想う

「いい顔」と「いい顔」が醸す小津映画の後味 文=米谷紳之介

人はなぜ「佐伯祐三」に惹かれるのか

特集 人はなぜ「佐伯祐三」に惹かれるのか

わが母とともに、祐三のパリへ  文=太田治子

ユーミン、半世紀の音楽旅

特集 ユーミン、半世紀の音楽旅

いつもユーミンが流れていた 文=有吉玉青

没後80年、「詩人・萩原朔太郎」を吟遊す 全国縦断、展覧会「萩原朔太郎大全」の旅 

特集 没後80年、「詩人・萩原朔太郎」を吟遊す 全国縦断、...

言葉の素顔とは?「萩原朔太郎大全」の試み。文=萩原朔美

「芸術座」という血統

特集 「芸術座」という血統

シアタークリエへ

喜劇の人 森繁久彌

特集 喜劇の人 森繁久彌

戦後昭和を元気にした<社長シリーズ>と<駅前シリーズ>

映画俳優 三船敏郎

特集 映画俳優 三船敏郎

戦後映画最大のスター〝世界のミフネ〟

「昭和歌謡アルバム」~プロマイドから流れくる思い出の流行歌 

昭和歌謡 「昭和歌謡アルバム」~プロマイドから流れくる思い出の...

第一弾 天地真理、安達明、久保浩、美樹克彦、あべ静江

故・大林宣彦が書き遺した、『二十四の瞳』の映画監督・木下惠介のこと

特集 故・大林宣彦が書き遺した、『二十四の瞳』の映画監督・...

「つつましく生きる庶民の情感」を映像にした49作品

仲代達矢を映画俳優として確立させた、名匠・小林正樹監督の信念

特集 仲代達矢を映画俳優として確立させた、名匠・小林正樹監...

「人間の條件」「怪談」「切腹」等全22作の根幹とは

挑戦し続ける劇団四季

特集 挑戦し続ける劇団四季

時代を先取りする日本エンタテインメント界のトップランナー

御存知! 東映時代劇

特集 御存知! 東映時代劇

みんなが拍手を送った勧善懲悪劇 

寅さんがいる風景

特集 寅さんがいる風景

やっぱり庶民のヒーローが懐かしい

アート界のレジェンド 横尾忠則の仕事

特集 アート界のレジェンド 横尾忠則の仕事

60年以上にわたる創造の全貌

東京日本橋浜町 明治座

特集 東京日本橋浜町 明治座

江戸薫る 芝居小屋の風情を今に

「花椿」の贈り物

特集 「花椿」の贈り物

リッチにスマートに、そしてモダンに

俳優たちの聖地「帝国劇場」

特集 俳優たちの聖地「帝国劇場」

演劇史に残る数々の名作生んだ百年のロマン 文=山川静夫

秋山庄太郎 魅せられし「役者」の貌

特集 秋山庄太郎 魅せられし「役者」の貌

役柄と素顔のはざまで

秋山庄太郎ポートレートの美学

特集 秋山庄太郎ポートレートの美学

美しきをより美しく

久世光彦のテレビ

特集 久世光彦のテレビ

昭和の匂いを愛し、 テレビと遊んだ男

加山雄三80歳、未だ青春

特集 加山雄三80歳、未だ青春

4年前、初めて人生を激白した若大将

昭和は遠くなりにけり

特集 昭和は遠くなりにけり

北島寛の写真で蘇る団塊世代の子どもたち

西城秀樹 青春のアルバム

特集 西城秀樹 青春のアルバム

スタジアムが似合う男とともに過ごした時間

「舟木一夫」という青春

特集 「舟木一夫」という青春

「高校三年生」から 55年目の「大石内蔵助」へ

川喜多長政 &かしこ映画の青春

特集 川喜多長政 &かしこ映画の青春

国際的映画人のたたずまい

ある夫婦の肖像、新藤兼人と乙羽信子

特集 ある夫婦の肖像、新藤兼人と乙羽信子

監督と女優の二人三脚の映画人生

中原淳一的なる「美」の深遠

特集 中原淳一的なる「美」の深遠

昭和の少女たちを憧れさせた中原淳一の世界

向田邦子の散歩道

特集 向田邦子の散歩道

「昭和の姉」とすごした風景

あの人この人の、生前整理archives

あの人この人の、生前整理archives
読者の声
Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial
error: Content is protected !!