今回、海外のしかもロシアやベラルーシなどの観光客が、インスタをみて画廊を訪れるという予想だにしないことが起きました。彼らは、ロシア正教のイコンや宗教画を教会で目にする機会も多く、そこに「猫」が描かれていることに興味をもったのでしょう。猫を抱く聖女から、平和の祈りを感じたのかもしれません。これまでも、明確に平和をコンセプトにした《人類の友》というタイトルの作品を描きました。それは、数学者で、教員だった父の影響で、構造や論理を読み解くことが自然と身に付きましたが、あわせて父は戦争体験をしたこともあり、平和を愛して、戦いを憎む精神を教えられました。両親と行った教会での体験も私の中の一部になっていると思います。
目指す画家を挙げるとすれば、初期ルネサンス期のイタリアの画家、フラ・アランジェリコや、「西洋絵画の父」と呼ばれたジョット・ディ・ボンドーネです。これからも、テンペラ技法を探求し、物語性のある作品を描き続けていきたいと思います。(談)
川井徳寛さんの出品予定
ART FAIR TOKYO 20
2026年3月13日[金]ー3月15日[日]/東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー ブース番号【S031】https://artfairtokyo.com
GYOKUEI H.P. https://www.gyokuei.tokyo/ でも情報を発信している。