澄ちゃんの一番ぐっとくる姿は、若大将が澄ちゃんのためにギターを弾きながら歌う、その横に寄り添って、優しい眼差しで聞き惚れている、その様子。今回の写真撮影は、そのシーンを再現したような、僕自身がまるで若大将になって映画の中に入ってしまったような、まさに夢のようなひとときでした。気分はすっかり若大将です。
実は50歳を過ぎてからエレキギターを始め、今では月に一度のライブをやっているのですが、澄ちゃんに、いえ、星 由里子さんに聞いていただけるその日を夢見て、練習に励むことにします。
『若大将シリーズ』のみならず、『河のほとりで』『颱風とざくろ』『千曲川絶唱』『花と龍』なども心に残る映画でした。数々のテレビドラマや舞台でも活躍なのは、もちろん存じています。ただ、僕の中では、今でも澄ちゃんのイメージオンリーなのです。星 由里子さんといえば、澄ちゃん。僕のように、このイメージを抱き続けている団塊世代の男たちはたくさんいます。でも、実際に星さんにお会いできて、澄ちゃんを超えた星 由里子さんの魅力にノックダウンの僕は、これからさらに、女優・星 由里子さんの応援団としてヒートアップしそうです。やはり星 由里子さんは、僕の永遠の恋人〝澄ちゃん〟なのです。
星由里子
女優。東京生まれ。1958年に東宝が宝塚歌劇団東京公演にちなみ募集した「ミス・シンデレラ」に選ばれ59年の映画『すずかけの散歩道』で女優デビュー。61年から始まった『若大将シリーズ』での加山雄三とのコンビは絶大な人気を博し、映画、テレビ、舞台で活躍。映画『ある日わたしは』『妻として女として』『大坂城物語』『世界大戦争』『女の座』『箱根山』『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』『女の歴史』『太平洋の翼』『河のほとりで』『颱風とざくろ』『ゴジラ対モスラ』『ここから始まる』『佐々木小次郎』『千曲川絶唱』(ミリオン・パール賞受賞)『忘れるものか』『日本侠客伝花と龍』『虹の岬』『雨鱒の川』『釣りバカ日誌18』、テレビ「さくらんぼ」「フルーツポンチ3対3」「戦国艶物語」「木の葉の舟」「舞いの家」「ながい坂」「わが愛」「春雷」「風の中のあいつ」「新宿さすらい節」「ぬかるみの女」「風と雲と虹と」「早春物語」「29歳のクリスマス」「赤ちゃんが来た」「あぐり」「こちら本池上署」「ほんまもん」「科捜研の女」「菊亭八百膳の人びと」「篤姫」「シューシャインボーイ」、舞台『徳川の夫人たち』『さぶ』『一の糸』『復活』『樅の木は残った』『源氏物語』『香華』『じゅんさいはん』『佐渡島他吉の生涯』(03年菊田一夫演劇賞受賞)『女系家族』『花あかり』『午後の遺言状』『三婆』『蝉しぐれ』『女房は幽霊』など多数の出演作がある。2018年5月16日逝去、享年74。
北原照久
1948年東京生まれ。青山学院大学経済学部卒業。ブリキのおもちゃコレクターの第一人者として世界的に知られ、「ブリキのおもちゃ博物館」(横浜市)「北原コレクションエアポートギャラリー」(羽田空港)、「河口湖 北原ミュージアム〝Happy Days〟」の館長を兼務。東京テレビ「開運!なんでも鑑定団」に鑑定士としてレギュラー出演をはじめとするテレビ・ラジオ出演、各地での講演会などでも活躍中。『コレクターの王道』『北原主義の愉しみ』『横浜ゴールドラッシュ』『ぼく流ツキの10箇条』『夢はかなう きっとかなう』『珠玉の日本語・辞世の句』『夢の実現 ツキの10カ条』『facebook「100の言葉!」─こころにひだまりを』など多数の著書がある。