インド更紗は数千年の歴史を持ち、衣服や宗教儀式、室内装飾など様々な用途に使われてきた。天然素材の茜と藍を巧みに使い、染織の難しい木綿布を鮮やかに染め上げた更紗は伸びやかで濃密な文様が特徴で、染色の驚異的な堅牢性も世界の人々を驚かせた。
インドから東南アジアやアフリカに渡り、17世紀にはヨーロッパ各地へと輸出されるようになると、インド更紗は装飾美術から服装まで、世界中のあらゆる芸術に多大な影響を与えたのである。
本展では、インド国内向けにつくられた最長8メートルの完全な形で残る更紗の優品から、アジアとヨーロッパの交易で生み出されたデザインを伝える掛布や服飾品、そして国内のコレクションも交え、日本での展開を伝える貴重な作品が紹介される。
世界屈指のコレクター、カルン・タカール氏のコレクションが日本で初めて紹介される本展で、インド更紗の奥深い魅力を堪能したい。


カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語
会期:2025年9月13日(土)〜2025年11月9日(日)
会場:東京ステーションギャラリー 東京都千代田区丸の内1-9-1(JR東京駅 丸の内北口 改札前)
開館時間:10:00~18:00(金曜日~20:00)*入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(ただし9/15、10/13、11/3は開館)、9/16(火)、10/14(火)
入館料:一般1,500円、大高生1,300円、中学生以下無料
お問い合わせ:03-3212-2485
【東京ステーションギャラリー公式サイト】https://www.ejrcf.or.jp/gallery/











