西城秀樹 青春のアルバム

打ち上げ花火を凌駕する 秀樹のパフォーマンス

さて、青春時代の話から少し後になるけれど、西城さんが司会をする番組に一度よばれて行ったことがあった。 ウィキペディアで調べると、それはNHKの「青春のポップス」という番組に違いない。98年から02年にかけての放送なので、保存しているその時代のスケジュール帳(カレンダー式の手 帳)を丹念に調べてみたら、2000年の11月8日のマス目に〝青春のポップス収録101 st (スタジオ)〟のメモ書きを見つけた。どうやら16時30 分に入って、17時~22時で収録は行われたらしい。

 ゲストが洋楽系の思い出の曲をリクエストして、レギュラー陣(西田ひかるや番組専属のポップスグループがいた)がそれを歌う、といった構成だったと思うが、どんな曲をリクエストしたのかさっぱりおぼえていない。横で秀樹に「泉さんはどうですか?」なんて調子で仕切られている雰囲気が妙だった。しかし、2000年11月という収録日からすると、 20 世紀の終わり、あるいは21世紀の始まりに西城秀樹と仕事をご一緒したことになる。

1991年にはアニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマ「走れ正直者」を担当し話題となり、東京・厚生年金会館で、デビュー20周年記念コンサート「HIDEKI SAIJO CONCERT TOUR ’91 FRONTIER ROAD」を開催した(写真上 は93年)。94年には主演ミュージカル『ラヴ』(鳳 蘭共演)に出演し、10年ぶりにNHK紅白歌合戦に出場、紅白には通算18回出場している。

と、ここまで書いてきたところで、もう一つ、重要な番組を忘れていた。80 年代後半、僕が御意見番的役割で出演していた「テレビ探偵団」に秀樹もゲストでやってきたことがあったのではなかったか……。いまどきは〈YouTube〉というメディアがあるの で、「西城秀樹テレビ探偵団」と検索すると、アップされていた。しかもコレ、内部のスタッフが上げたのか、頭 に1988・5・1 19 :30 - 20:00なんてオンエア日時のデータが刻まれている。僕は86年10月のスタートから2年ほど出ていたはずだから、レギュラー晩期の頃だろう。
 内容はさっぱり忘れていたのだが、 いやぁまいった。冒頭の秀樹登場の前フリで、僕が「激しい恋」のヘタな振りマネをやって(やらされて)いる。
「やめろっといわれても」
 の後で、両手をぎこちなく上下動させて、司会の三宅裕司や山瀬まみ、スタジオの観客に冷笑されている。しかし、番組を眺めるうちに当時の光景が徐々に甦ってきた。

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