昨今、梅雨が明け初夏を迎えるころから真夏にかけて、いきなりゲリラ豪雨と呼ばれる集中豪雨に見舞われることおびただしい。頻発する天候異変は地球温暖化がもたらすものと言われるようになって久しいが、ことに都市の水被害が目立つようになっている。都市の水害は、アスファルト舗装で占められ地下に吸い込まれるような土面積が少ないことや、下水に流れ込んでいくだけでは間に合わない排水処理のキャパシティも原因で地上に溢れ出し建物に浸水しているのが現状だ。水害のみならずビル風による突風に身体ごと飛ばされるような経験をした都会人にとって、アスファルト&コンクリート・ジャングルが恨めしく思うこともあるだろう。
わずか30分~40分間のゲリラ豪雨で自宅ガレージのシャッターの隙間から浸水、あっという間に車のタイヤ3分の1が雨水に浸かっていた、というAさん。「もう少しで、家の中まで浸水してリビングが水浸しになるところだった」と語っていた。また、昨夏のある日の夕刻、スーパーで買い物をすましたBさんは降り出した豪雨の間、しばらく雨宿りを決め込んでいたが、手押しのドアの下部から雨水が流れ込んでいるのを目にした。店内が水浸しになりそうな勢いだったというから相当な浸水だった。二人の店員さんが店の奥から土のうを運び出してドアの外側に積もうとしているがとても間に合いそうもなく、Bさんは重い土のう運びを手伝ったそうだ。Bさん曰く、「後始末は大変だな、と思った」という。これは豪雨被害のほんの一例だが、スーパーに限らずコンビニの店内への浸水や、地下鉄の出入り口の階段に激しく雨水が流れ込んでいる映像をテレビニュースで見ている向きも多いことだろう。
因みに、「内水氾濫」という言葉をご存じだろうか。河川の水は「外水」というのに対して、人々が住んでいる土地(場所)の水は「内水」と呼ばれている。つまり集中豪雨で堤防から河川の水が溢れ出すことは「外水氾濫」と呼ぶのに対して、大雨によって下水だけでは処理できずに溢れ出して建物や土地、道路が水に浸かってしまう現象を「内水氾濫」というのだそうだ。最近の気象庁の統計では、1時間に50㎜以上を超える雨の観測回数は増加傾向にあるとのことで、ゲリラ豪雨の被害報道が比例しているのも頷ける。しかし問題なのは、都市部の下水処理能力は1時間の最大降水量が50㎜程度と想定されているのだ。これを超えるような豪雨になるとマンホールの蓋から下水が溢れて道路が冠水し、付近一帯が川のようになってしまう。まさに内水氾濫とは、都市型洪水ともいえる脅威をはらんでいるのだ。都市型水害は、電気、水道、鉄道、通信などのインフラが集中している地域に及ぼす被害だけに、経済的な損失も大きくその対策が急がれているのも事実である。一部の街では公園の地下に巨大な水がめを造ったり、太い下水管に埋め替えたりしているが、当面の浸水対策としては、旧来の土のうに代わる止水板(浸水防止板)で防ぐ方法があることをご存じだろうか。
代表的な製品として、文化シヤッター製の止水板「ラクセット」がある。同社の止水板はビルやマンションの出入り口からの浸水を防ぐもので、設置場所、間口の幅にも合わせられ、工事も不要で要員一人でも簡単に設置することが可能だ。土のうを運び積み上げる労力と時間と比べはるかに効率はいい。設置後も扉の開閉ができるところがミソだ。ただし、予測のつかない降雨量の場合、止水板といえども漏水ゼロとはいかない。要は、瞬く間の浸水を避け、時間稼ぎができて対応に慌てないという点では、これに勝るものはない。
文化シヤッター製の頑丈なアルミ製の止水板「ラクセット」だけでなく、同社の止水製品には女性でも持ち運びが楽にでき、スピーディでコンパクトな浸水対策ができる、簡易型止水シート「止めピタ」がある。シート製なので、軽くて扱いやすく、設置時間約5分というスピーディさが心強い。急を要するゲリラ豪雨にも素早く対応できそうだ。1式あたりの重さは最⼩5kg〜最大20kg。開口幅約1.5mでは土のうが約30袋、約600kg分必要になる。これに比べれば一人でもずっと楽に運べるのが「止めピタ」。使用後の手入れも簡単で、保管に場所を取らないという利点もある。
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