ドーナツ盤「秋の気配」オフコースの記事を面白く読ませて頂きました。当時田舎に住んでいた者にとって、いかにも素敵な横浜の風景を描いた都会的な歌詞にグッと惹きつけられるものがありました。ただそれだけでなく、付き合っている女性を嫌いになっていく過程、という珍しい描写がとても印象深い楽曲でした。当時は演歌が流行し、男がふられることを声高に歌う唄が多かったように思います。それに対して、以前からそうだったのか、あるいはデート中のふとした瞬間の心の機微なのか、繊細な感情、心の移り変わりを季節の変わり目になぞらえて想うという、はかない感傷を呼び覚ます名曲です。