台湾出身者初の東京美術学校留学生として知られる彫刻家・黄 土水(こう どすい・1895-1930)。本国では2023年に代表作《甘露水》(1919)が国宝に指定された。本展では、国立台湾美術館からこの《甘露水》を含む黄土水の作品10点(予定)と資料類を迎え展覧会が開催される。黄土水が東京美術学校に入学した1915年から東京で病にて夭折した1930年までの時代は日本の近代美術においても大きな激動期だった。本展ではこの時代に活躍した高村光雲、高村光太郎、平櫛田中、荻原守衛、朝倉文夫、建畠大夢といった彫刻家、あるいは藤島武二、和田英作、小絲源太郎、津田青楓、石井鶴三(彫刻家でもあった)ら洋画家の作品もあわせて紹介される。台湾からやってきた青年黄土水が東京で何を学んだか。それを知ることで黄土水への理解がより深まることだろう。
さらに、陳澄波や顔水龍、李梅樹といった近年評価を高めている台湾出身の近代洋画家たちの作品群約10点も紹介される。
黄土水とその時代
— 台湾初の洋風彫刻家と20世紀初頭の東京美術学校
会期:2024年9月6日(金)~10月20日(日)
会場:東京藝術大学大学美術館
時間:10:00~17:00(最終入館時間16:30)
休館日:月曜日 9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)
※ただし9月16日(月・祝)、9月23日(月・振休)、10月14日(月・祝)は開館
観覧料:一般900円 大学生450円
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
HP:https://museum.geidai.ac.jp/