23.04.14 update

都心のオアシス「日本庭園」を訪ねてみよう


特別名勝 六義園

正門を入ると、春の主役・しだれ桜が見に入る。このしだれ桜は戦後に植えられたもので樹齢は約70年。樹齢300余年と言われる吹上の松を見て、吹上茶屋へ。吹上茶屋では抹茶サービスもあり大泉水や蓬莱島を眺めながらの一服もよし。つつじ茶屋から山陰橋付近が紅葉の名所。芦辺茶屋跡のベンチで渡月橋を眺めていると、「いにしえの……」と一句詠みたくなる気分だ。3 月のしだれ桜と11 月の紅葉の時期は園内がライトアップされ、幻想的な美の世界を味わうことができる。
〔住〕文京区本駒込6-16-3
〔問〕03-3941-2222(六義園サービスセンター)


国指定名勝 旧芝離宮恩賜庭園

JR 浜松町駅北口から隣接するように入り口がある。かつてこの地は海面だったが1655~1658 年にかけて埋め立てられ、1678 年に老中・大久保忠朝の邸宅となった後、作庭され「楽壽園」と命名された。典型的な池泉を中心とした回遊式庭園で地割りと石組が素晴らしい。桜や紅葉の季節には、二胡や小鼓の演奏がある。暑い日や雨の日は、庭園歩きも敬遠されるが、和風の日傘や番傘の貸し出しがあり、傘をさしての散策もまた粋である。
〔住〕港区海岸1-4-1 〔問〕03-3434-4029


平成の回遊式庭園 豊島区立目白庭園

JR目白駅から住宅街に入った一角に漆喰塗りの白壁の表門を入ると別世界が広がる。豊島区立目白庭園は、平成2 年11月に開園した平成の回遊式庭園で、住民の憩いの場になっている。よく晴れた春の日差しの中、かわいいカルガモの子供たちが愛らしい姿を見せてくれ、六角浮き見堂では袴姿の花婿と白無垢に身をつつんだ花嫁の幸せそうな笑顔が見えた。隣接した赤鳥庵では、茶会や演奏会も開かれる。
〔住〕豊島区目白3-20-18 〔問〕03-5996-4810


特別史跡・特別名勝 小石川後楽園

小石川後楽園は水戸黄門ゆかりの庭園だ。江戸時代初期、水戸徳川家の上屋敷として造られたもので、造園にあたっては中国明の時代の儒学者、朱舜水に教えを受けたということもあり、円月橋、西湖堤など中国の風物が取り入れてある。花菖蒲が満開で、白、薄紫、紫と一面に咲き誇り、隣には植えたばかりの稲田があった。これは光圀が農民の苦労を嗣子・綱條の夫人に教えようと作った田圃で、今では近隣の小学生が田植えと稲刈りにやってくる。水戸藩書院のあった内庭には、白い睡蓮が凛とした美しさをみせていた。
〔住〕文京区後楽1-6-6 〔問〕03-3811-3015


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