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ほんとうの清方芸術に出会う「没後50年 鏑木清方展」

 鏑木清方の代表作として知られ、長きにわたり所在不明だった《築地明石町》と、合わせて三部作となる《新富町》《浜町河岸》は、2018 年に再発見され、翌年東京国立近代美術館の所蔵となりました。本展は清方の没後 50 年という節目を得て、三部作をはじめとする110点超の作品で構成する清方の大規模な回顧展です。

鏑木清方 《築地明石町》 
1927(昭和2)年、東京国立近代美術館、通期展示、絹本彩色・軸、173.5×74.0cm
鏑木清方 《新富町》
1930(昭和5)年、東京国立近代美術館、通期展示、絹本彩色・軸、173.5×74.0cm
鏑木清方 《浜町河岸》
1930(昭和5)年、東京国立近代美術館、通期展示、絹本彩色・軸、173.5×74.0cm

 清方は、上村松園と並び称される美人画家の名手ですが、美人画ばかりではなく、本展では、「需(もと)められて描いた作品」を少なくし、 清方の惹かれる 中層以下の階級の生活を描いた作品、自己評価の高かった作品がラインナップに加わっています。

鏑木清方 《朝夕安居(朝) 1948(昭和23)年、 鎌倉市鏑木清方記念美術館、3月18日~4月3日展示、
絹本彩色・画巻、42.2×124.0cm

 清方没後50年、本当の清方芸術に出会う展覧会です。
 


「没後50年 鏑木清方展」

会期:3月18日(金)~5月8日(日)

会場:東京国立近代美術館(東京・竹橋)

公式サイト:https://kiyokata2022.jp

問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

休館日:月曜日(3月21日、28日、5月2日は開館)、3月22日(火)

開館時間:9:30~17:00、金曜・土曜は20:00まで。 入館は閉館の30分前まで

観覧料金:一般1,800円(1,600円) 大学生1,200円(1,000円) 高校生700円(500円)(  )内は20名以上の団体料金。

※東京展の後、京都国立近代美術館で5月27日(金)から7月10日(日)まで開催

* 画像はすべてⒸNemoto Akio


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